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ドラッカー「社会をになうべきは、金融資本でなく産業資本」



20世紀の特徴的な組織といえば、近代企業です。

ドラッカーは、近代企業を研究することにより、
経営学の神様になりました。

・「経営戦略」
・「事業部制」
・「目標管理」
・「民営化」

の概念を生み出しました。

1959年に

・「専門知識人(ナレッジワーカー knowledge worker)」

という言葉を最初に使いました。

1969年出版の『断絶の時代』では

・知識社会

を予見し、
日本は知識社会への移行にもっとも適しているとのべました。

「知識こそが本当の資本である」と言いました。

農業社会では耕地が資本でした。
工業社会では工場が資本でした。
知識社会では、知識が資本です。

◇                    ◇                    ◇

近代企業の組織論から、植民地帝国の崩壊を予言しました。

ロシア帝国の崩壊を予言しました。

戦争におけるテロリズムの復活を予言しました。

軍備は戦争そのものの行方を決することはできない、としました。

ベトナム戦争、イラク戦争の敗北の預言者でもあります。

「おごるな。企業は社会に存在させていただいているものだ」と述べました。 

企業の存在意義は

・社会的貢献

であることを主張し、高い倫理を求めました。

(ムカ~シの)日本の会社の温かい人間関係が、世の中を安定させると考えていました。

会社は、株主ばかりでなく
従業員、顧客、地域社会、環境にも
配慮すべきだとしました。

「日本企業の強みは、家族意識を有することである」と論じました。

アメリカは多民族社会なので、
「和」ではなくて、
「論理」で社会をまとめるしかありません。

また、
金融資本(銀行)でなく、
産業資本が
社会の中心をになうべきであることを主張しました。

◇                    ◇                    ◇

2005年なくなりました。

日本に特別の思いをもっていたドラッカーは、

アメリカの市場原理主義を無原則的に受け入れて、

構造改革により荒廃する日本を、泉下で嘆きつづけています。

◇                    ◇                    ◇

ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker、 1909- 2005)は、オーストリア生まれのユダヤ人です。





the Drucker Exchange


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