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お地蔵さんって?  赤ちゃんをとむらうための仏

お地蔵さんって?  赤ちゃんをとむらうための仏  


川越の喜多院 齋霊殿 入り口の六地蔵(ろくじぞう)
川越の中院にも同様のがあります。

地蔵菩薩は親しみをこめて「お地蔵さん」とよばれます。

幼くして死んだ子供の守り神でもあるので、
子供がよろこぶお菓子が供えられます。

また、水子(みずこ、流産などした胎児)の供養でも信仰を集めています。

水子地蔵とは、
幼くして死んだ乳児や流産した胎児をとむらうための仏です。
赤のよだれかけをします。

積み上げられた小石

幼い子供が親より先に世を去ると、
親を悲しませ親孝行もしてないことから、
三途の川を渡れず賽(さい)の河原で鬼のいじめにあいます。

そこで石の塔婆(とうば)作りを永遠に続けることになります。

    「ひとつ積んでは、母のため    ふたつ積んでは、父のため  …」

お地蔵さんは、賽の河原に率先して足を運んでは鬼から子供達を守ります。

お地蔵さんが村はずれや辻にまつられているのは、その地域を悪霊から守るためです。

お地蔵さんは、釈迦の入滅後、弥勒菩薩(みろくぼさつ)が出現するまでの間、
衆生を救う菩薩です。

六地蔵は、六道のそれぞれを6種のお地蔵さんが救うことを意味します。

六地蔵像は墓地の入口などにまつられます。

これから六道に旅立つ者を守るためです。



母に寄りすがるような水子(みずこ)


お不動さん(成田山 川越別院)の水子地蔵

「地獄に仏」とは、お地蔵さんのことです。

ほかの仏さんは、地獄には出張しません。