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川越高校のクスノキ(楠)


川越高校(かわたか)のシンボルは、クスノキです。
学園祭も「くすのき祭」といわれます。

行事、イベントに命をかけるので有名です。
「ウオーターボーイズ」 は映画化されました。

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冲方丁(うぶかた とう)は、川越高校時代に渋川春海(しぶかわはるみ)に出会い、
のちに『天地明察』をあらわしました。
2010年『天地明察』は、吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞しました。

渋川春海は、日本独自の暦を作りあげた天文学者です。本職は囲碁棋士です。
《*3代家光の弟、保科正之は、徳川幕府の影の総裁でした。
渋川春海は末尾では思わぬ政治力で夢を遂げます。》

インタビュー

【cf.】

――高校に進学してからは。

冲方:
高校は川越高校という、『ウォーターボーイズ』のモデルとなった学校だったんです。
部活がヘンなことをしていましたね。
男子校なので基本的には女の子にモテるためにはどうしたらいいだろうというのが第一命題(笑)。
それぞれの知力を尽くしてバカなことをやっていました。

僕は美術部と同好会に入っていました。
当時バーチャルリアリティーという言葉が流行っていたので、仮想現実同好会という名前だったんですが、まあメディアを学ぶということが主旨でした。

当時は活字離れということが言われていたんですが、僕らのリアリティからすると小説もゲームやアニメや映画も全部並列してあって、活字離れというより、漫画や小説の違いがなくなってフラットになってきた、という感覚だったんです。



冲方:
そうです。川越高校はヘンな学校で、夢を実現するために今から頑張ろうという空気があったんですね。
たいてい大学に入るとノリが合わなくて絶望すると言われていて、みんな高校時代のうちに自分が何者になるか、深く考えるようになる。

自己実現に対して貪欲な学校だったんですね。
だから受験勉強と同時に、この小説を書き上げないと自分は卒業できないんじゃないかっていう気持ちがありました。
そんなわけないのに(笑)。
毎日小説を書いて、だんだんそっちのほうが重要になっていました。美術部で油絵を描くのはもうやめていましたし。

天地明察