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札の辻:ただ一つの十字路


「札ノ辻」から蔵造りの町並みをのぞむ

川越の城下町は、敵の侵入をむずかしくするために、丁字路、袋小路、カギ型の迷路をわざとつくりました。
七曲りという道もありました。

四方を見渡せる十字路はわずかにひとつでした。
それが、札ノ辻です。

川越城の西門(今の市役所)の道と商店街が交わる辻がそれでした。

この辻(十字路)の高札場におふれの立て札が立てられました。
高札場(こうさつば) 【画像】

川越の町は「五の字型」の町割りでした。
十字路が町にはひとつという意味です。
「五」の字には、十字は一か所だけです。

川越の城下町は、1638年の大火を受けて幕府老中・川越藩主の「知恵伊豆」松平信綱が設計したと言われています。
今も基本はそのままです。

札ノ辻 位置 グーグルマップ

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【追】川越迷路について

川越の丁字路、袋小路、カギ型の迷路は、歩行者や自転車にとっては、
不便ではありません。

自動車が通りにくく、
スピードも出せないので、
    安全で、
    未来のまちづくりにマッチしているのかもしれません。

歩いても風景が一望できないので、かえって飽きません。
あと10年もすれば、時代は歩行者、自転車優先時代です。

いずれ、川越の変化にとんだ路地が見直されるでしょう。

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