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1614年、天海は家康を頻繁に訪問


1614年、天海78歳、家康72歳です。

5月、天海は、家康に天台血脈(けちみゃく)を授けました。 <* 文書には残っていません。 >
天海は天台宗の教義、仏法を家康に正式に授けたことで、家康の師となります。 

天海は、6月の9日、13日、17日、22日、25日、18日 と
駿府城に6度出向き、天台論議法要をおこないます。
家康が聴講します。

7月には3日、18日、21日、27日の4回登城し、 天台論議法要をおこないます。家康が聴講します。

9月には、9日、11日、15日、18日、21日、27日の6回、駿府城で家康に天台論議法要などをおこないます。家康が聴講します。

1614年の天海、家康の面談の多さは、 家康のあせりが感じられます。 
家康は「天海僧正に会うのが遅すぎた」と嘆いたことがあります。

京都御所を天台宗の比叡山が守っています。
朝廷は天台宗です。

江戸も天台宗などで守ろうとしたのでしょうか。

1616年、家康は死去します。

 <*  この稿は、特に千田光明『天海僧正の生涯と会津』に負っています。  天海僧正 文献目録

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