2011/10/24

一遍上人:踊り念仏の時宗の開祖

常楽寺、河越館に隣接
一遍上人(いっぺんしょうにん、1239―1289、50歳)は、踊り念仏で知られる時宗(じしゅう)の開祖です。
鎌倉中期の僧で、遊行上人( ゆぎょう・しょうにん)ともよばれます。

諸国をめぐり歩いて、ひたすら念仏を唱えることで極楽へ行けると説いてまわりました。
念仏に合わせておどる「踊り念仏」でやさしく教えを広めました。
一遍に従って全国各地をめぐり歩いた人々を時衆(じしゅう)とよびました。

一遍は、寺住まいをせず、絶えず諸国を遊行(ゆぎょう)しました。

「聖(ひじり)と鹿とは、さとにひさしくありて難にあふ。」といいました。

念仏の教えは、法然、親鸞よりも一遍によりひろまりました。

自分の書いたものも、焼き捨てました。

一遍上人絵伝には、各地の生活風景などが生き生きと描かれています。
一遍上人絵伝


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鎌倉の世になり、土地が、貴族のものでなく、
土地は開墾した武士自身のものになり、
ものごとがスッキリ、簡単明瞭、合理的になりました。
ひとびとはものを現実的に見るようになり、
絵巻物や彫刻も写実を重んじるようになりました。
仏教も、親鸞、一遍のように、ナムアミダブツを、
となえさえすれば、浄土へ行けるというように、
簡潔になりました。