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ヴィシュヌ神には4本の腕が



ヴィシュヌ神を信奉するヒンドゥー教徒は、
ヴィシュヌ神こそが7月から10月までの4か月のモンスーンの間、生命の糧であり五穀豊饒のもととなるめぐみの雨をもたらしてくれると信じています。

ヴィシュヌ神には4本の腕があり、チャクラ、ほら貝、こん棒をもっています。

この絵では、
右の下手には、何ももっていません。
右の上手には、チャクラをもっています。
チャクラは、金属の円環に刃をつけた武器です。
これを敵に投げるとブーメランのように、手元に戻ってきます。

左の上手にはほら貝をにぎっています。
これは説法(せっぽう。教義を説きあかすこと)の時に、ほらを吹いて、人を呼び寄せます。
「ほらを吹く」とはかつては「ありがたい説教を聞かせる」という意味でした。

左の下手にもっているのはこん棒です。
こん棒とは見えないほどデフォルメされています。

ヴィシュヌ神は蓮の花の上に立っています。
蓮の葉は朝開き夕べに閉じるところから、創造と再生をあらわします。
また宇宙のシンボルと考えられています。
仏教では極楽浄土のシンボルとなっています。

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