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米軍ヘリ墜落に見る基地問題:日本は占領地

米軍ヘリ墜落現場。段がなくなった階段、左うしろは民家。
 2004年8月13日
黒い建物が沖縄国際大
米軍現場到着
正門のすぐうしろが現場
焼けただれた校壁、左向こうは民家
普天間基地(※1)。
右下楕円形が 沖縄国際大のグラウンド    http://goo.gl/ikbp3
 2004年、米軍ヘリが沖縄国際大へ墜落しました。

わたし(桑原政則)もかけつけました。
まざまざと、軍事的に、日本は米軍のものであることを目撃しました。

米軍は、ヘリ墜落現場一体を封鎖し、日本の警察、自衛隊、沖縄国際大関係者をシャットアウトしました。
現場一帯は米軍の占領地と化しました。

今後、沖縄のどこに落ちても、こうなリそうです。

独立国に外国基地があるのは異常です。

◇                    ◇                    ◇

1993年以来、ドイツはアメリカと粘り強く交渉し、米軍基地を縮小し、基地に関する地位協定を改定してきています。
主権の回復をはかりました。

日本はしていません。

駐留国が7割以上も経費をもつのは日本だけです。7000億円。
北朝鮮をかかえる韓国は500億円以下。
ドイツも同様です。
(この項、数字を要確認。乞う:ご教示。)

◇                    ◇                    ◇

かつて宜野湾市役所基地対策課で聞き取りをおこないました。

Q「将来にわたって、何が一番心配ですか?」

A「米軍が普天間飛行場に有害廃棄物をたれ流していることです。
沖縄は石灰質でできているので、有害廃棄物は地中にどんどんしみ込みます。
いずれ海に流れでたら、沖縄観光は全滅です。」

今の協定では、基地が返還されても、後始末は全部日本側がおこなうことになっています。
ドイツはしっかり、アメリカの全責任で処理するようにしています。

◇                    ◇                    ◇

アメリカの海外基地のトップ5のうち、4つが日本にあります。
横須賀、嘉手納、三沢、横田です。

横須賀、佐世保は占領時代のままです。
アメリカの占領地のままです。

日本は米軍基地を、粘り強く、段階的に縮小すべきです。

◇                    ◇                    ◇

沖縄の米軍基地 【画像】沖縄県。
沖縄基地史、ヘリ墜落 【9:31】

(※1)普天間基地
宜野湾市はドーナツのように真ん中がすっぽり基地にとられています。
ひっきりなしの爆音、墜落の危険にさらされています。
子どもや孫に現状が引き継がれようとしています。
アメリカ市民を案内すると、あまりの悲惨さに怒ります。
最後はあきれて、「なぜ、独立しないの?」といった顔になります。

【付記】
・病気を研究し、病院をつくるのは、病気になるためではなく、健康になるためです。
・平和をつくりだすには、<外国研究、基地、諜報、軍事、戦争の市民科学>が必要です。
・市民科学を高めて、はじめて、かつての植民地、太平洋戦争、イラク戦争、小泉改革の失敗が教訓となります。
・市民科学が弱いと、原発問題でも専門家まかせになってしまいます。

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