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ミンダナオは1970年代から紛争、豊富な天然資源 (NK2012/10/8) 

【メモ】
・フィリピン、反政府イスラム勢力と合意。
・2016年にイスラム勢力が自治政府設立。
・ミンダナオ和平へ前進

国際2

ミンダナオ和平問題とは 1970年代から紛争、豊富な天然資源

 ▼ミンダナオ和平問題 


キリスト教国のフィリピンは9400万人の全人口に対し、イスラム教徒は約5%。その多くがミンダナオ島など南部に住む。島に移住したキリスト教徒が地元イスラム教徒の土地を奪ったとして、1970年ごろから紛争が激化。78年に母体勢力から分派したMILFは武装闘争を続けながら、比政府と和平交渉してきた。紛争で10万人以上が犠牲になったとされる。

 約2000万人の人口を抱えるミンダナオ島は紛争続きで経済成長が遅れている。国際協力機構(JICA)によると約6割が貧困層という。和平が実現すれば貧困層が減り、フィリピン全体の経済成長を底上げすることも期待される。

 広さは面積約10万平方キロメートルと、北海道と四国を合わせたほどの大きさ。フィリピンではルソン島に次ぐ。

 天然資源が豊富で金、銅、ニッケルなどが大量に眠っているとされるが、治安などのため探査が十分にされていないという。

 JICAは20億円かけてミンダナオ島のデジタル地図を作製している。これまでは米国がつくった50年以上前の地図しかなかったといい、都市開発や農業開発に活用することを目指している

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