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新島八重:福島良一・埼玉学園大教授


福島良一(よしかず)
2013/07/13、川越で福島良一・埼玉学園大教授の講演、
「~”女だてら”を貫いた不屈の精神~ 新島八重」
が開かれました。

新島八重は、NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公です。

クールな(かっこいい)女性で、
夫を「ジョー」とよびつけにし、
車にも夫より先に乗っていました。
明治時代のことです。

夫の新島襄は、「ハンサムウーマン(中身ハンサム女性)」と評しました。

講演後の暑中忙中、インタビューをお願いしました。(桑原政則)


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1 新島八重の先進性についてお話ください。

徳川封建体制から近代国家へと移り変わる時代のなかで女性差別を身をもって体験
し、逸早く男尊女卑の因習の打破を試みた女性の一人です。
その生涯を通じて、女性の社会進出の促進のために献身しました。


2 今、八重が生きていれば、具体的に何をやっているでしょうか?

やはり女性の活躍の場を広げる活動にかかわっていたでしょう。

最近、電車に乗っていて女性の車掌さんの車内アナウンスを聞くことがありますが、とても好感がもてますね。
これまで男性の仕事とされてきたところでも、能力や適性の面で女性にもこなせる職場は多くあると思います。

八重はきっと女性の職場を開拓する仕事に携わっているのではないでしょうか。


3 八重の兄・山本覚馬は「女性に学問が必要」と主張しましたが、今の時代、女性には何が最も必要
でしょうか?

学問を修めるという点で男女の間に違いはないと思います。
私はよく学生たちに、専門的な知識や技能を身につけても、優れた人格と他者への思いやりの気持ちがなければ、人や社会のために生かすことは出来ないのではないか、と話しています。

人間にとって一番大切なものは心ですね。

男性であれ、女性であれ、学校や一般社会での学びを通じて教養を身につけ心を磨くことが、心豊かな社会を築くうえで重要だと思っています。

ただ、一人の男としては半面、女性にはやはり女性特有の母性がもつ愛の力を社会のなかで発揮してほしいとは思いますが・・・。


4 西欧の同性婚の日本への影響は?

同性婚を容認する趨勢が欧米を中心に世界的に強まれば、人間の権利擁護という点か
ら、日本でもやがて婚姻についての法改正が本格的に論議されていくだろうと思いま
す。

その場合、家族制度のあり方や同性婚に対する日本人の意識を大きく変えることが
必要になるでしょうが。


5 IT化が進んでいます。男女共同に与える影響はいかがでしょう?

IT化の進展によって、人の働き方は多様化しています。

そこではもはや男性中心の社会の構図は成り立たなくなっているのではないでしょうか。

男女を問わず、むしろ創造力をもった個人の能力が一層問われるとともに、それぞれのライフスタイルに応じて協力し合う時代になっていくと思います。


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