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中国経済は「新常態(ニューノーマル)」に。後藤康浩 NK 2015/3/22

日が暮れて道なお遠し
後藤康浩  NK 2015/3/22を抜粋編集


・2015年の中国の経済成長率は6%台半ばに落ち込むでしょう。

・シチズンが工場閉鎖し、約1000人を突然解雇しました。意外にも問題なく終息しました。
「工場閉鎖、従業員解雇が急増しているため、労働紛争を抑え込まなければ地域で騒乱が起きかねない」と地方政府が方針転換したためです。

・ごまかしの効かない電力消費は、今年1~2月は、前年同期比2.5%増にとどまりました。

・2012年までは中国経済の伸びは20%を超えていました。

・中国人観光客は、日本で「爆買い」しています。が、中国人の訪日客数は241万人(2014年)は、中国の人口の0.2%足らずです。

・国民の年齢の中央値(メディアン)は、次のようです。

日本は46.5歳とアジアで突出しています。
実は中国もすでに36.0歳です。
他はまだ低いです。
インドは26.9歳。
フィリピンは23.4歳です。
日本などのたどった道を中国もたどり始めています。

中国経済はどこをどうみても反転する気配はありません。
これが「新常態(ニューノーマル)」です。
「新常態(ニューノーマル)」(習近平)の事態は、ますますはっきりしてくるでしょう。

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「新常態」とは  NHK  藤田正洋

「『新常態』とは、新たに迎えた『通常の状態』」という意味で、成長の速度よりも成長の質と効率性を重視する経済への転換を目指すものです。

「わが国の経済発展は『新常態』に入り、『坂を登り、峠を越える』べき重要な段階を迎えた。改革の深化と構造の調整を行わなければ、安定した健全な発展は達成しがたい」

「新常態」を目指す背景には、これまでの投資主導の成長が、不動産バブルや大気汚染などを招き、鉄鋼など一部の製造業で過剰生産につながったことが挙げられます。
今後は、鉄道建設や水利事業などインフラへの投資を強化するとともに、時代後れとなった国有企業の構造改革を図り、介護分野など立ち遅れてきたサービス業を育成する方針です。

また、安いモノを大量につくって輸出する産業モデルは、賃金などのコスト上昇で難しくなってきたことから、質の高い製品作りを目指すことにしています。

「新常態」ということばには、改革を断行する姿勢を内外にアピールする一方で、新たに打ち出す政策や目指す秩序、それに社会のありようを正当化し受け入れさせようという指導部の意図が込められているのかもしれません。

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