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富士の恵みでニジマス、新ブランドへ。富士宮市

【3-4】静岡新聞社、文と写真・鈴木文之を引用編集

富士山の湧き水で育てられたニジマス。
地域資源として活用が期待される=富士宮市の富士養鱒場

 富士山の雪解け水がこんこんと湧き出る富士宮市は、ニジマスの生産量が日本一。
新銘柄の創出、販路拡大、まちづくり戦略―。
地元関係者の挑戦が続いている。

ニジマスは北米原産の川魚で「サーモントラウト」とも呼ばれる。
明治初期に日本に伝来した。
市食のまち推進室によると、市内でニジマス料理を楽しめる店舗や宿泊施設は50カ所近くに上る。

 同漁協はニジマスの新ブランドとして「 紅富士 (あかふじ) 」を開発した。
紅富士は3年かけて2キロ以上、体長50センチに育てる。
産卵させずに魚体を成育させ、身に十分な栄養分を残す。
緻密な飼料管理で脂分は控えめで、身の色は鮮やかな紅。
田中俊夫 (たなか・としお) 参事(57)は「さっぱりとした味わい。刺し身でコリコリの食感を堪能して」と話す。

 地域資源として期待が高まるニジマス。

 汚れのない豊富な冷水を好むニジマス。
富士山の澄んだ湧き水は富士宮市の代名詞でもある。
「ニジマスが好む富士宮は本当にきれいなまちですよ」。
こう語る富士宮にじます学会の 小川登志子 (おがわ・としこ) 会長(51)は、イメージ戦略がまちづくりの起爆剤になると信じている。

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