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創作お好み焼き、人気に。魚介とコンブが味の鍵。高岡市

【16-2】 (北日本新聞社、文・磨伊由佳、写真・垣地信治)を引用編集
人気を集める「高岡流お好み焼き ととまる」の出店。2012

 鉄板の上でジュージューと音を立て、おいしそうな香りを漂わせる平らな丸い食べ物。
ぷりっとした食感が人気を集める、その正体は富山県高岡市の新たなご当地グルメ「高岡流お好み焼き ととまる」だ。

 県内の若手経営者らでつくる「飲食店経営サポートとやま」=鎌谷隆一(かまたに・りゅういち)会長(42)=が開発。
魚介のすり身と、富山が消費量全国一といわれるコンブを必ず使うのが特徴で、すり身と具材を混ぜて焼き、コンブやソース、マヨネーズをかけて味わう。

 デビューとなった2011年1月の「日本海高岡なべ祭り」では、トビウオのすり身にオクラ、ネギを混ぜた「トビ丸」と、イカのすり身とキャベツ、紅しょうがを使った「イカ丸」を提供。
オープン直後から行列ができる盛況ぶりだった。

 各地のイベントに出店するほか、市内外の飲食店にもメニューに取り入れるよう呼び掛けており、提供店舗は現在約50店。
チーズやトマトソースなどを利用したオリジナルのレシピが続々と生み出され、各店舗が味を競う「ととまるグランプリ」が年1回開かれている。


 食感が軟らかく、調理が簡単なととまるは、学校給食にも採用されている。
お年寄りにも食べやすいと、メンバーは福祉施設を訪問し無料で振る舞うボランティアも実施。
イメージキャラクター「ととまるちゃん」や応援ソングも完成し、ご当地グルメとしての認知度が着実に高まっている。

 鎌谷会長は「ととまるはリピーターが多く、提供したいという飲食店からの問い合わせも増えた。
土産品の開発も進めており、家庭で親しまれる一品になるようPRしていきたい」と意気込んでいる。

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