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明治日本の産業革命遺産。8エリア23施設
【nk20150706】 引用編集
近代日本の発展の礎となった「明治日本の産業革命遺産」が5日夜(日本時間)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。
4日に決まるとみられたが、土壇場になって韓国との調整が難航し、1日ずれ込んだ。
一時は登録延期の可能性もささやかれただけに、気をもんだ各地の施設関係者らは「世界の宝になった」と喜びを爆発させた。(1面参照)
8施設を抱える長崎市は5日夜、「旧グラバー住宅」があるグラバー園内でパブリックビューイング(PV)を開いた。
市民ら約300人は登録が決まると、8施設の名称を英語で書いた青のタオルを振り回し、喜びに酔いしれた。
10年ほど前から施設のボランティアガイドをする小瀬良万里子さん(50)は「うれしいとしか言いようがない。
登録延期の情報も流れたが、大丈夫と信じていた」と感激した様子だった。
「三池炭鉱」などがある福岡県大牟田市は市役所内でPVを開いた。
古賀道雄市長は「大牟田のシンボルが世界の宝になりました」と満面の笑顔を浮かべ、「国内外から大牟田を訪れてもらい、三池の歴史を知ってほしい」と力を込めた。
「官営八幡製鉄所」(現・新日鉄住金八幡製鉄所)関連施設のある北九州市。
北橋健治市長は「市民の皆さんと心から喜びを分かち合いたい」と話し、現在も稼働中の一部施設の公開について同社から協力する旨の回答があったと明らかにした。
八幡製鉄所旧本事務所の眺望スペースでの写真撮影を6日から解禁するほか、製鉄所構内にある施設を巡るバスツアーを受け入れるという。
東北地方で唯一の施設「橋野鉄鉱山・高炉跡」がある岩手県釜石市では5日、市役所で関係者約20人が登録を祝った。
野田武則市長は「ようやくここまでたどり着いた。
復興を目指す釜石にとって登録は大きな希望の光となる」と話した。
沿岸部の鵜住居地区は震災の死者・不明者が計700人を超え、市内で最大の被害を受けた。
同地区の仮設住宅で暮らす無職男性(67)は「観光ブームで終わらせず、来る人に復興が進んでいない現状を伝える努力も必要だ」と語った。
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