ページ

蔡 英文(さい えいぶん)は華人初の女性総統

台湾南部地震

【台南地震に心よりお見舞いもうしあげます。 
くじけず、心を強くもって、御身をご大切になさってください。
Keep strong, Taiwan!!!  We, Japanese, will be with you.

2016年2月6日。 桑原政則  2016年台湾南部地震 】

・・・・・・・・・・・
蔡英文
蔡 英文(さい えいぶん、ツァイ・インウェン、Cài Yīngwén、 1956年8月31日 - )
    蔡英文は、第14代総統(予定)です。
    華人初の女性総統です。
  • 台湾大学卒業後、アメリカのコーネル大学で修士、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学博士を取得。
  • 日本語を3年間勉強しました。
  • 李登輝、邱永漢(きゅうえいかん)と同じく、客家(はっか)の出です。
    李登輝   邱永漢
大中華圏(Greater China region)とは、中国、台湾、香港、シンガポールのことです。
台湾は、大中華圏ではじめて民主政治の国になりました。

・・・・・・・・・・・
送信日 : 2016/02/22 (Mon)
題 名 : 中国に「ノー」を突きつけた台湾の総統選挙
加瀬英明

 2016年1月16日に、台湾の総統選挙で、民進党の蔡英文候補が圧勝したというニュースを知って、思わず「加油(チャヨウ)! 台湾(タイワン)!」と、叫んだ。

 「加油」は台湾語で、「頑張れ」だ。
民進党は、一院制の国会である立法院においても、単独多数を獲得し、かつて大陸から蒋介石に率いられて、台湾へ逃げ込んできた国民党は、それまでの議席数を半減した。

 前日、愚妻が長年使いこんだ財布を、買い替えに出かけるというので、緑色を選ぶようにいった。
緑色は国民党の青色に対して、民進党のシンボル・カラーである。

 選挙の最大の争点は、台湾の人々が「中国人なのか、台湾人なのか」というものだった。
台湾人は親中派だった馬英九政権を葬って、台湾が中国によって取り込まれてしまうことを、拒んだのだ。

 国民党の青色は、国民党軍が毛沢東の共産軍との内戦に敗れて、台湾海峡を渡って台湾を占領した時に、翻していた『青天白日旗』の色である。
今日でも、歴史の大きな捩(ねじ)れによって、『青天白日旗』が台湾の国旗となっている。

 中国は台湾が「中国の一部」だと主張して、もし、台湾が「中国から分離して、独立」をはかった場合には、「武力を行使する」といって、威嚇してきた。

 しかし、台湾国民が総統選挙によって、中国に「ノー」を突きつけたことは、習近平国家主席の対外戦略に、手痛い齟齬(そご)をきたすものとなった。

 習主席は「偉大なる5000年の中華文明の復興」を呼号して、アジアの覇権を握ることを目指して、アメリカに太平洋を米中の二大国によって二分する「G2」体制を受け入れるように、提唱してきた。

 この戦略を実現するために、2014年以後、南シナ海で七つの岩礁を埋め立てる、大規模な建設工事を進めて、南シナ海を中国の内海(うちうみ)にしようと目論んできた。
国連海洋法条約は満潮時に海面下に沈む、これらの岩礁を領土として認めていない。

 北京の戦略は南シナ海から東シナ海まで、“中国の浴槽”とすることだったのに、台湾に“嫌中政権”が登場したことによって、南シナ海から東シナ海までの線に、ポッカリと大きな穴があいてしまった。

 習国家主席は、臍(ほぞ)を噛んだにちがいない。

 もっとも、台湾は地理的にも、中国の一部ではない。
インドネシアのボルネオ島からフィリピン、日本列島まで点々と連なる島々の列に属している。
台湾人は漢族ではないし、歴史的にポルトガル、スペイン、明や、清が一時的に支配していたことがあったが、中国の一部だといえない。

 台湾人と中国人は、文化的にも大きく隔たっている。

 台湾人は中国人が、無教養で、貪欲で、公徳心がなく、不潔であることから、中国人を台湾語で「猪(テイ)」(豚)とか、「死阿陸(シーアラア)」(死んでしまえ)と呼んでいる。韓国人も歴史を通じて、今日でも陰で中国人を、「垢野郎(テンノム)」と呼んでいる。

 もっとも、アメリカは台湾が中華人民共和国の一部であることを、認めていない。
中国を恐れて、台湾が「中華民国」という国号を変えたり、台湾として独立することに、反対している。

 台湾は現行の国名と『青天白日旗』で、我慢し続けねばならない。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
加瀬英明事務所
お問い合わせメール: info@kase-hideaki.co.jp
ホームページURL: http://www.kase-hideaki.co.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


0 件のコメント:

コメントを投稿