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観光案内所は土地の顔。日経2016/6/20 要約

観光案内所は土地の顔。日経2016/6/20 要約

長野市観光情報センターは、隣のカフェと行き来でき、ガラス張りで入りやすい。
県内各地の情報をそろえ、利用者は月間1万~1万5千人に上る。

クレームは担当者で共有し改善に生かす。
タクシーや店への苦情も伝える。

外国人向けにはわかりやすい時刻表を手作りしている。
「気持ちよく現地に向かい、良いイメージを持って帰ってもらえるのが一番」と関係者は話す。

案内所の役割は重要だ。
訪問者にとって案内所の職員は、その土地で初めて話す相手であることが多く、住民の代表と言ってもいい。

温かい案内を受けた土地にはいい思い出が伴う。

面倒臭そうに案内されると興ざめだ。

訪れて気持ちがいい場所は概して住民がその土地に誇りを持っている

地元の良さを知り、ぜひ見に来てほしいと考えて行動することで、地域に磨きがかかる

【コメント】
案内所を土地の名所にするつもりで、大事業にし、予算化する必要が。
書庫、喫茶店の隣接、豪華なトイレ。

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時流地流
観光案内所は土地の顔
2016/6/20

◆昨年、長野市に赴任し初めてJR長野駅に降りた時、構内の「長野市観光情報センター」で温かい案内を受けた。約2カ月後、東日本旅客鉄道(JR東日本)の清野智会長が講演で「長野のセンターはとてもいいから見に行くようにと各地で話している」と語るのを聞き、思わず膝を打った。

◆北陸新幹線が開業した2015年に新装開業したセンターは隣のカフェと行き来でき、ガラス張りで入りやすい。県内各地の情報をそろえ、利用者は月間1万~1万5千人に上る。

◆クレームは担当者で共有し改善に生かす。「山に木が生い茂り川中島の古戦場が見えなかった」と聞けば、市の担当課を通じて地権者に話してもらう。タクシーや店への苦情も伝える。外国人向けには主な観光地までのわかりやすい時刻表を手作りしている。高瀬美和副所長は「気持ちよく現地に向かい、良いイメージを持って帰ってもらえるのが一番」と話す。

◆案内所の役割は重要だ。訪問者にとって案内所の職員は、その土地で初めて話す相手であることが多く、住民の代表と言ってもいい。「天空の城」といわれる竹田城跡(兵庫県朝来市)に近いJR播但線竹田駅など、温かい案内を受けた土地にはいい思い出が伴う。逆に面倒臭そうに案内されると興ざめだ。機能も充実し、北陸新幹線飯山駅では案内所隣のアクティビティーセンターでテントや寝袋などを借りられ、手ぶらでアウトドア体験ができる。

◆訪れて気持ちがいい場所は概して住民がその土地に誇りを持っている。NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台としてにぎわう長野市松代もその一つ。4年前に鉄道が廃線になったが、バスが通る旧駅舎には住民ボランティアが待機して案内してくれる。地元の中学生も自発的に参加し「観光客に松代を知ってもらうのがうれしい」と話してくれた。

◆政府の観光立国推進基本法には「住んでよし、訪れてよしの国づくり」とある。地元の良さを知り、ぜひ見に来てほしいと考えて行動することで、地域に磨きがかかる。

(宮内禎一)

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