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坂村健(東京大学)「プログラミング強国」へ教育を
「プログラミング強国」へ教育を 東京大学教授・坂村健
2014.7.31 sankei 抜粋
イスラエルでは2000年にが「コンピューターサイエンス教師センター」を設立。カリキュラムや教材をそろえ高校での必修科目とした。
結果がどうなったかというと、コンピューター分野でイスラエルは人口に比して非常に強力な国となった。世界中の企業がイスラエルの技術を競って買う状況になっている。
ここで分かるのは、プログラミング教育だけは異常なほどリターンが早く効果も大きいということだ。適性があれば高校生で起業する人もいるし、優秀な1人がパソコンさえあれば凡人数百人分の働きができる分野だからだ。
そういう意味でイスラエルは成功したわけだが、今や、高校のカリキュラムの基礎部分を中学に前倒しする計画を進めている。
英国ではこの9月、5歳から16歳までの全員必修の義務教育としてプログラミング教育をスタートさせる。初等中等教育でのプログラミング教育は、フィンランドをはじめ他の国々で実施から計画までさまざまな動きがある。
米国でも、プログラミングの高校教師1万人の養成を目指すCS10K運動を始めた。カリフォルニア州などはそれでも遅いということで、独自の先行計画を開始している。
プログラムでは個人が自分の仕事に合わせた「道具」を簡単に作れる。初等中等教育で「読み、書き、算数」を徹底的に教え込むのは、それが、どんな仕事につくにしろその個人を助ける力となるからだ。今、そこにプログラミングが加わろうとしている。
日本では、学習指導要領の書き換えが必要で、今決断しても実施は10年後になるという。10年後は遅すぎる。現代の「米百俵」の教えでは、教育開始までに費やす時間こそが無駄にできない資源なのだ。(さかむら けん)
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(【追】桑原政則)
・「読み」、「書き」、「算数」に「プログラミング」が加わり、
「読み、書き、算数、プログラミング」の時代になりました。
・ コンピュータは、0と1からなっています。2進数から勉強するのも面白いでしょう。とくに指で2進数を数えると、2進法の実感がわきます。
・2進数のページ
・プログラミング言語」
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