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「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産に。氷川祭(ひかわまつり)の山車も

「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産に
川越氷川祭(ひかわまつり)の山車(だ し)など33件一括で
2016/11/1  nt、highlighter  一部編集

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関は「京都祇園祭の山鉾(やまほこ)行事」(京都)など18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台(やまほこやたい)行事」を無形文化遺産に登録するよう勧告した。登録はほぼ確実になった。

 日本からの無形文化遺産の登録は、2014年に「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」が認められて以来。

 ユネスコの補助機関は「山・鉾・屋台」の33件の祭りについて「日本の地域文化の多様性を示している」と評価し、登録基準を満たしていると認めた。

 登録対象の行事は、地域の安泰や豊作などを願って住民が執り行う。木工や金工、漆塗り、染織といった伝統技術で飾った山車を引いて練り歩くのが特徴。多くは江戸時代が起源で、33件とも国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 政府は「何世紀にもわたって維持され、地域の絆を強める役割を果たしている」と重要性を強調し、昨年3月に登録を申請していた。

 33件のうちすでに登録されているのは「京都祇園祭」と「日立風流物」(茨城)。政府は今回、この2件を含め特徴の似た行事をグループ化し、一つの遺産として登録し直す手法で対象行事の拡張を図った。

 政府は国の文化財に指定した祭礼行事や伝統工芸などを順次、無形文化遺産に申請している。18年には「男鹿のナマハゲ」(秋田)や「甑島のトシドン」(鹿児島)など8県の8行事をグループ化した「来訪神 仮面・仮装の神々」の登録が審査される。〔共同〕

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