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サントリーの向獅子(むかいじし)マーク <日経新聞小説


向獅子(むかいじし)マーク /weblio

向獅子マーク

かつてのサントリーの社章。
この向獅子マークの原型である「中央三角向獅子」は明治31年、鳥井喜蔵(鳥井信治郎の兄)の名義によって商標登録されました。
そして明治39年、信治郎は最初の製品に「向獅子印甘味葡萄酒」と名づけ、このマークを使用しています。

また、社章となった2頭の獅子が向かい合って楯を守っているマークは、すでに昭和4年わが国で最初に発売された本格ウイスキー「白札」の肩貼に見られます。

この楯には二つのSの文字が書かれていますが、このSSは、ラテン語の「スピリタス サンクタス(SPIRITAS SANCTUS)」の頭文字をとったもので、「聖なる生命」「いのちの水」という意味です。

ウイスキーやブランデーは、昔「生命の水」と呼ばれており、サントリーにもゆかりの深い言葉でした。

なお、獅子の紋章は百獣の王として、その強さ・威厳のある美しさから西洋では古くから最も多く用いられている紋章の一つです。


伊集院 静『琥珀(こはく)の夢  鳥井信治郎と末裔』
*琥珀(こはく)
黄味を帯びた天然樹脂の化石で、宝飾品として珍重されてます。

信治郎
    「こうやって二頭が向き合うてんのを
"向獅子(むかいじし)"言うて、
強い上に縁起がええんだすわ」

    日本経済新聞 2017-01-24

【※】
この商標がやがて、
    鳥井商店から、
    寿屋(ことぶきや)、
そして サントリー
と飛躍する会社の第一号の商品、
    ”向獅子印 甘味 葡萄酒(葡萄酒)”
となる。


*この新聞小説を、わたし(桑原政則)は毎朝音読して関西弁の勉強をしています。

サントリー の由来
鳥居 さん  → トリー・サン → サン・トリー  


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