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川越駅西口に複合商業施設、飲食店やホテルも誘致
川越駅西口に複合商業施設、飲食店や行政窓口、ホテルも誘致
2017/5/17
埼玉県川越市はJR川越駅西口に複合商業施設を整備する。市が市有地を商業施設開発のピーアンドディコンサルティング(さいたま市)に貸し、同社が施設を建設する。
飲食店や行政窓口などが入るほか、ホテルも誘致する計画だ。川越駅は近年、市の玄関口として観光客の利用が増えており、新たな施設は東京五輪を開く2020年の開業を目指す。
市はこのほど、市有地(敷地面積約9000平方メートル)の再開発計画として複合商業施設を提案した同社を優先交渉権者に決定。市と同社は今夏までに正式契約を結ぶ見通しだ。総事業費は明らかにしていない。
提案概要によると、施設は地上12階建てで、延べ床面積は併設の駐車場を含め約2万9000平方メートル。飲食・物販店やオフィス、市の窓口機能などを設ける。災害時には帰宅困難者の一時滞在場所として開放する予定だ。
誘致を計画しているホテルは上層階に入居。客室数などは今後詰める。川越市は16年に観光客数が前年に比べ40万人近く増え、700万人を突破した。ただ、市内にはホテルが20施設しかなく、観光需要を十分に取り込めていなかった。20年の東京五輪の開催に向けて観光客はさらに増加するとみられ、新たなホテルの開業は東京五輪に間に合わせたい考えだ。
市有地には1969年まで少年刑務所があった。川越駅西口から徒歩2分の好立地でありながら、有効な活用策が長年決まらず、テニスコートや駐輪場などとして暫定利用を続けてきた。
市有地の近くでは15年3月に約1700人収容のホールなどを備えた複合公共施設「ウェスタ川越」が開業。稼働率は7割超を維持しており、新たな複合商業施設との相乗効果も見込まれる。市の担当者は「新たな施設が駅前のランドマーク的な存在になってくれれば」と期待する。
川越駅西口は東口に比べ開発が遅れており、市は14年に西口駅前広場を大幅刷新して以降、駅前の活性化策を進めている。ウェスタの近くにある1万平方メートル超の地方庁舎跡地も使途が決まっておらず、市は有効な活用策を検討している。
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