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東南アジアの多神教の広報を。日本も多神教

桃太郎に退治された鬼。あやまれば許される和の世界。* 出典 ↓

一神教の悪魔(devil, damon, saturn)は、神などに滅ぼされてしまう絶対的悪です。

これに対し、一寸法師や桃太郎に出てくる鬼は、
降参すると
命は助けられ、時には福の神としてあがめられるようになります。

日本文化の悪に対する態度は、他人の価値観を全否定せずに、異なる原理との共存を計ろうとします。


日本や東南アジアの文化社会は、モンスーン、稲作文化、アニミズムを基盤とします。

アニミズム(animism)は精霊信仰と見下されますが、稲にも田んぼにも川にも神様がいるという多神教で、ものにも人にも敵にもやさしい宗教です。

多神教は、環境にやさしい先進的な宗教です。

タイの仏教、
フィリピンのカトリック、
インドネシアのイスラム教
も根っこにアニミズムがあります。


アニミズムの中心概念は、
    「山川草木、悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)」
 です。
山も川も草も木も、ことごとく(悉皆)生命があり、命果てれば成仏する(カミになる)ということです。

昔は、村に住み、野良(のら)ではたらき、山へたきぎをとりに行っていたので、
人は草木や山川との「共生」「循環」を肌で感じ取ることができました。

ますます小さくなる世界では、かたくなな一神教や唯我独尊を脱し、「相手にも一理あり」とする協調の心を養いたいものです。

きびしい一神教同士だと両方が普遍性を主張するので、血みどろの戦争になる傾向があります。

日本人は、靖国神社が戦犯をまつるのに、それほど違和感を感じません。
欧米、大陸アジアでは、敵は死後も敵、悪魔はいつまでも悪魔です。
日本は、日本、東南アジアの多神教の良さ、先進性を、広報する必要があります。
唾棄され続ける秦檜(しんかい)夫婦の像
かつてはこの像に唾を吐きかける習慣が  *↓

【cf.】
.吉田 敦彦『鬼と悪魔の神話学 』
岸田秀、三浦雅士『一神教VS多神教』
*
http://kemono666.seesaa.net/article/256480168.html
http://www.wantchinatimes.com/news-subclass-cnt.aspx?id=20131228000047&cid=1301

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