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タイ仏教の戒律は、なぜきびしい?

タイ仏教の戒律は、なぜきびしい?  
 
タイの仏教はやめる自由あり
日本ではやめられません


ミャンマー、 タイ、カンボジア、ラオスの人々の宗教は上座仏教です。
《*小乗仏教ということばは、見下すことになるので、使いません》

上座仏教のミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス


上座仏教のミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス
 
上座仏教の戒律はきびしいです。
戒律をしっかり守ります。
227条あります。

上座仏教はお釈迦さまの時のままの宗教です。
(【※】上座仏教≒カソリック。 大乗仏教≒プロテスタント)

日本では、僧になれる人は世襲で決まっていて、
やめることもできません。

したがって戒律の修正をくりかえし、
とめどなく一般人の生活に近づいています。


タイでは、いやになれば僧をやめることもできます。
1週間でもOKです。
そのかわり、きびしいです。

病院の患者にたとえるならば、
タイでは患者は外来患者です。


日本では入院患者です。



托鉢(たくはつ)の風景 

 タイでは、黄衣をまとった僧は早朝、
托鉢(たくはつ、鉢をもって食のほどこしを受けること)にでかけます。

僧は家の前などで飲食物を用意して待ち構えている人々から、
喜捨を受けます。

この時僧は礼もいわず、頭も下げません
おじぎ、感謝をするのは一般人です。

というのは、お坊さんに飲食物を提供することにより、
一般の人は
    功徳(くどく。仏からのめぐみ。ごりや く)を
受けるからです。

托鉢(たくはつ)で得た飲食物は、寺で分けて食べます。
僧の食事は朝と昼だけです。

タイでは男子は原則として
一生に一度は出家して仏道に入るものとされています。

普通は結婚前に1週間から3か月ぐらい仏門に入ります。
結婚前に出家するのは、功徳が両親に向かうからです。

既婚で出家した場合は、功徳は妻に向かうことになります。

還俗(げんぞく。僧が俗人に戻ること)すると元の職場に戻ります。
この間役所や会社からは給与は支給されます。

上座仏教では、僧侶は働いてはいけません。
働くことは、宗教意識の達成を阻害するからです。


















出家前には一旦ナーガ(龍)になります。
僧侶に。1972年。桑原政則