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養生はほどほどがよい 

五木寛之 『養生の実技』を抜粋編集したものです。
  • 冷たい水は飲まない。飲むときは口の中で噛んでから飲む。
  • サプリメントは気やすめ程度に飲む。
    一種類の薬を長期服用はしない。
  • 常用している薬は、ときどき休む。
  • 出来るだけ体を冷やさない。
    旅行や外出の際は、夏でも薄手のマフラーかセーターを携帯し、冷房が強いときは必ず首を暖める。
  • 呼吸も、運動も、下腹部を意識するだけでよい。
    「重心は下に」と声をだしてつぶやけば意識がそちらへ向く。
  • 笑うことは心身によいが、泣くことも同じ。
    涙は魂を浄化する。
  • 十数年前の医学界の常識は、今の常識ではない。
    今の常識は十数年後の非常識となる。
    それが進歩だ。
  • 薬にはすべて副作用(毒性)がある。
    副作用のない薬は効かない。
  • 身体の発する「身体語」を学び、その声に謙虚に耳を傾けて身体と対話することが養生の基本である。
  • こんな時代に毎日、明るく爽やかに生きていける人は、病気である。
    病める時代に病みつつ生きる養生の工夫が必要なのだ。
  • 健康法は目の色を変えてやらない、
    「趣味は養生です」くらいがよい。
  • あらゆる養生訓は、すべて他人の養生である。
    自分だけの養生法を工夫しよう。