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10室だけの山中温泉 かよう亭。観光情報学会メモ。2009年5月


畳敷きの玄関ロビー

階段の蹴上げにも畳が

露天風呂
広大な外の景色はすべて「かよう亭」の敷地
大内力観光情報学会会長、大藪副会長、上口昌徳・かよう亭主人

桑原政則武蔵観研会長、石井昭三武蔵観研副会長
2008年11月14日金沢星稜大学で観光情報学会のあつまりを終え、山中温泉の翠明に泊まりました。
15日には、地域活性化観光フォーラム(観光情報学会 かがのと観光情報学研究会主催)が開かれます。

あいさつをされる上口昌徳さん(山中温泉観光協会会長、かよう亭の主人)を「かよう亭」にたずねました。


数寄屋造りの「かよう亭」は、畳敷きです。
山中温泉 かよう亭

「朝めしが日本一おいしい宿」をめざしています。
朝食時間はお客様次第です。
食事は地産地消です。

父から受け継いだ60室の部屋を、1976年10室にしました。

拡大再生産の高度成長の波にあらがってのことでした。

高度成長期は、日本が、西洋文化の湯を浴びているゆで蛙のように、「日本の風土」を失う課程でもありました。

「風土をなくすことはわれわれが生きてきた記憶をなくすことです。…。
地方の村の悲惨な人間関係の事件も風土喪失が原因です。
わたしたちは、自然と共存、共生するのではなく、自然に生かされていることを知るべきです。 


【付記】
芭蕉は5ヶ月に渡り曾良と旅をしました。
その曾良が体調不良で一足先に旅立つことになったのが、この山中温泉です。

    山中や 菊は手折らぬ 
        湯の匂い
菊水を飲めば長命を得るといういわれに基づいた作です。
以降ここの湯は「菊の湯」とよばれるようになりました。

山中温泉は、落ち着いた情緒のある町です。

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