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芭蕉の「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」の論争

「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」

芭蕉のこの句は、いろいろ議論をよびました。

まず蝉の種類論争です。

アブラゼミ説は地元山形県出身の斎藤茂吉、
ニイニイゼミ説は小宮豊隆です。
結局、ニイニイゼミ説に軍配があがったようです。

また、蝉(cicada)が単数か複数でも議論を呼びました。

わたし桑原政則は立石寺(りっしゃくじ)を1991年10月に訪問しましたが、
「複数」であることを実感 しました。

秋のツクツクボウシなら、単数であるかもしれませんが、芭蕉はここへは夏にきているようです。

立石寺
山寺観光協会
山寺の歴史

【追】
オレゴン州のポートランドの動物園には、芭蕉の「古池や 蛙飛び込む水の音」の英訳の碑があります。ここでは、カエルは単数でし た。

An old pond,
Frog jumps in...
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:2010/06