ここから天海の人生の飛躍が始まります。
この年に徳川家康は、
豊臣秀吉から関東をおさめるようにとの命を受け、
初めての江戸入りを果たします。
天海は多くの僧と共に、家康によばれたようです(異説あり)。
このとき天海は不老長寿の秘薬として、
川越の納豆を献上しました。
家康は、この納豆をいたく気に入りました。
納豆は下々の民が口にする粗末な食べ物と考えられていました。
やがてこの納豆は芝崎納豆とよばれ、
江戸の名物になりました。
芝崎納豆 |
いまも芝崎納豆は、
神田神社の参道のみやげ店で売られています。
1599年64歳のときに、住職死亡のため、
天海は川越の北院の住職になります。
北院は、のちに喜多院と改称されます。