天海、54歳で川越へ

1590年54歳の天海は、川越の北院に移り定住します。

ここから天海の人生の飛躍が始まります。

この年に徳川家康は、
豊臣秀吉から関東をおさめるようにとの命を受け、
初めての江戸入りを果たします。

天海は多くの僧と共に、家康によばれたようです(異説あり)。

このとき天海は不老長寿の秘薬として、
川越の納豆を献上しました。

家康は、この納豆をいたく気に入りました。

納豆は下々の民が口にする粗末な食べ物と考えられていました。

やがてこの納豆は芝崎納豆とよばれ、
江戸の名物になりました。

芝崎納豆

いまも芝崎納豆は、
神田神社の参道のみやげ店で売られています。

1599年64歳のときに、住職死亡のため、
天海は川越の北院の住職になります。

北院は、のちに喜多院と改称されます。