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ヒンドゥー教はインドの民族宗教

ヒンドゥー教は、北西からやってきたアーリア人が、僧侶などのバラモン階級を中心にしてつくりあげたインドの民族宗教です。

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ヒンドゥー教は、バラモン教が各地の土俗信仰をどんどんとりいれて変貌し、7、8世紀までに、今日見られるような姿になりました。

ヒンドゥー教は、開祖もなく、特定の教義もありません。

したがって、明確な体系を持つ宗教というよりは、インド土着の生活様式の全体をさすと考えた方がよろしいようです。

この点で、かつてのおおらかな日本の神道と多くの共通点があります。

Hinduとは、Indus(インダス)地方に住む人、インド人のことです。
つまりヒンドゥー教とは、インド教のことです。

 <*  インドの土着宗教をHiduismとするならば、日本の土着宗教はJapanism(ジャパニズム、日本教)となります。>

ヒンドゥー教には、何百万という多くの神々がいますが、これらは2、3の神が変身した姿と考えます。

ヒンドゥー教はいわば、何物をも包み込む多神教的一神教です。

自分以外のものはすべて排除するユダヤ教、キリスト教、イスラム教とは、ちがいます。

 ヒンドゥー教徒の数は、9億人を数え、キリスト教、イスラム教に次ぎます。

輪廻転生(りんねてんしょう、魂の生まれ変わり)を信じています。
『マハーバーラタ』という英雄叙事詩が有名です。

インドでは、仏教もヒンドゥー教の一部になっています。

東南アジアの基層にはヒンドゥー文化があります。
タイの王政を理解するには、ヒンドゥー文化を知る必要があります。