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8月の米新車販売 トヨタ45%、ホンダ59%増 (NK2012/9/5)


8月の米新車販売 トヨタ45%、ホンダ59%増
ハイブリッド倍増 ガソリン高再燃で日本勢に支持

 【ニューヨーク=杉本貴司】米新車販売市場は好調だが、ひときわ目立つのがトヨタ自動車やホンダなど日本勢の回復だ。トヨタ自動車の8月販売実績は前年同月比45.6%増、ホンダも同59.5%増となった。日本勢が得意とするハイブリッド車(HV)は倍増となり、トヨタの販売全体の15%を占めた。(1面参照
日本勢の攻勢が販売を底上げ(米カリフォルニア州のトヨタ販売店)=ロイター
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日本勢の攻勢が販売を底上げ(米カリフォルニア州のトヨタ販売店)=ロイター
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 日本勢の復調は東日本大震災後に部品不足で販売が急減した反動が主因だ。さらに米ガソリン価格が再び上昇しており、トヨタを中心にHVなどエコカーで攻勢をかけている。
 「ガソリン価格の上昇が『プリウス』の販売結果に表れている」。4日電話会見した北米トヨタのビル・フェイ・グループ副社長はこう話した。日本から輸出するプリウスは日本のエコカー補助金終了前の駆け込み需要が続いており、「北米に回せる台数は制限される」(トヨタ幹部)のが実情。それでもプリウスは4月以来の2万台超えとなった。
 米ガソリン価格は1ガロン(約3.785リットル)4ドルに再び近づき、今春の高値圏の目前にある。これを受け、米国勢もフォード・モーターが「エコブースト」と呼ぶ独自の低燃費エンジン搭載車で攻勢をかける。「ガソリン価格が再び上昇したことで当社の低燃費車に消費者の関心が集まっている」(フォード幹部)とするが、HVで先行する日本車に有利に働いているようだ。
 車種別の8月の販売実績では、米国で需要の根強い大型車は前年同月比12.7%増だったが、小型車中心の「乗用車」は同27.8%増と大きく伸びた。これも小型車を主力とする日本勢が伸びたためだ。
 一方、韓国・現代自動車は失速の兆しが見られる。新型のSUV(多目的スポーツ車)が好調な傘下の起亜自動車は21.5%増となったが、主力の現代自は4.4%増と3カ月連続で伸びが1桁台にとどまった。現代自は昨年までは主力車の発売が相次いだが、今年は新車投入サイクルの「谷間」になるもよう。日本勢にとっては震災やタイの大規模洪水で失ったシェアを奪回するチャンスとなりそうだ。
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