ページ

小売店はレジをスマホで(NK2012/11/2)


スマホ決済、導入広がる 1台で集計や在庫管理 

2012/11/2 12:00
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)をレジ代わりに使う決済サービスが広がってきた。1台のスマホでクレジットカード決済や売り上げ集計、在庫管理ができ、従来の据え置き型レジよりも初期費用が安い。店舗スペースの有効活用にもつながるため、中小の小売店や飲食店を中心に導入が進みそうだ。
 靴販売店「KEEN Garage」(東京・渋谷)はシステム会社のプラグラム(大阪市)が開発したスマホを使ったPOS(販売時点情報管理)レジ「スマレジ」を活用。米アップルのスマホ「アイフォーン」など専用アプリをダウンロードした3台の端末がレジ代わりだ。
 売り場面積は約50平方メートルと狭いが、靴のサイズや色違いの在庫確認、カード決済が接客をしたその場でできる。付属の機器類を含む導入費用は約20万円。100万~200万円とみられる従来の据え置き型レジに比べコストが減らせる。
 スマホを使ったカード決済サービスは10月末に楽天も参入。スマホに取り付ける専用の小型端末とアプリと組み合わせた簡単な仕組みで初期費用を抑え、中小の小売店や外食店に採用を促す。同様のカード決済サービスは三菱UFJニコスとフライトシステムコンサルティングも開発、約100社が採用している。
 一方でスマホ決済の安全性を高める取り組みも始まった。社団法人日本クレジット協会は6月、スマホ決済のガイドラインを作成。取引データをスマホに残さないことやカード会社が加盟店の使い方を把握することなどを求めている。
関連キーワード
アイフォーン、スマホ、スマートフォン、クレジットカード、スマレジ、アップル、三菱UFJニコス、プラグラム、フライトシステムコンサルティング、楽天