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ヒューレット・パッカード(HPE)がシンガポールのベンチャー企業支援 5年で150億円

ヒューレット・パッカード(HPE)がシンガポールのベンチャー企業支援 5年で150億円 
シンガポールのVB支援 HPE、5年で150億円
2017/5/10  nkを抜粋編集

 【シンガポール=菊池友美】ソフトウエアなど企業向けIT(情報技術)事業を手掛ける米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)はシンガポールの経済開発庁(EDB)と共同で、地元スタートアップのベンチャー企業向け支援プログラムを始める。同国で増える新興企業と提携して技術開発を進め、世界で商業化することを目指す。

 8日にシンガポールで開いたアジア太平洋地域・日本の事業統括本部の新社屋開所式で、スタートアップ支援事業「イノベートネクスト」の立ち上げを発表した。新社屋の投資額と合わせて、向こう5年間で1億4000万ドル(約158億円)を投じる。

 イノベートネクストでは地場の大学やIT企業と共同で有望なスタートアップ12社を選定し、支援する。HPEの持つエンジニアリングなどのノウハウを共有し、ITを使った金融業や製造業向けの新しいサービスの共同開発を進める。

 HPEはシンガポールを東南アジア域内の「イノベーションの中心地」と位置づけており、研究開発や新興企業との協業に最適な場所だとみている。シンガポールを拠点に、世界に通用するサービスや商品の開発を進める考えだ。

 東南アジアの他の国やインド、中東などに距離が近いシンガポールでは、海外市場を見据えた事業展開を目指すスタートアップが多く、協業機会を探る多国籍企業が増えている。昨年11月には中国の華為技術(ファーウェイ)がシンガポールで起業家育成プログラムを立ち上げた。同社にとって世界初の試みという。

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