ページ

タケミナカタ(オクニヌシの次男)は、諏訪大社の祭神 

諏訪大社の御柱(おんばしら)

山頂で待機中の御柱(おんばしら)
何十キロを数百人が引っ張ります。
木遣り歌(きやりうた)。
特別に歌っていただきました。2006年11月
御柱(おんばしら)で有名な諏訪大社には、タケミナカタ(オクニヌシの次男)がまつられています。

オオクニヌシ(大国主)は出雲を中心に信濃までおさめる
大国(おおくに)の主でした。

しかし、オオクニヌシが辛苦の末つくった国を、
タカマガハラ(高天原=神の世界)に住んでいた
アマテラス(天照大神)が出雲までやってきて、
ゆずるようにせまりました。

神の国からこの世におりてくることを天孫降臨といいます。
アマテラス(天照)は、女神で皇室の祖先神です。
日の神として伊勢神宮にまつられています。

オオクニヌシ(大国主)はあらがい、ついに
「長男と次男の神に聞いてくれ」
とこたえました。

長男の神は、ゆずることに同意してしまい、海に身を投げました。

次男のタケミナカタ(建御名方神)は、
戦いをいどみましたが負けました。

タケミナカタは、一生諏訪からでないことを誓い、
命をたすけてもらいました。

このタケミナカタをまつってあるのが、
諏訪大社の上社(かみしゃ)です。

 タケミナカタ(建御名方)の「タケ」とは、
「たけだけしい、勇壮である」ことを意味します。

「ミナカタ」は「水潟」の意味で、諏訪湖のことです。

◇                    ◆                    ◇


諏訪大社は、全国に1万ある諏訪社の本社です。

上社(かみしゃ)は、本宮(もとみや)+前宮(まえみや)のことです。
諏訪湖の南が上諏訪で、上社(かみしゃ)があります。
縄文の香りがします。
上社(かみしゃ)のご神体は、守屋山です。

下社(しもしゃ)は、秋宮(あきみや)+春宮(はるみや)のことです。
諏訪湖の北半の下諏訪にあります。
弥生の香りがします。
ご神体は木です。

上社(かみしゃ)と下社(しもしゃ)は、没交渉で、別の神社と考えたほうがよろしいようです。

◇                    ◆                    ◇

諏訪では、7年ごとの寅年と申年に
御柱祭(おんばしらさい)が行われます。

社殿の四方の柱(神の住まい)を新しく建て替える行事です。 

◇                    ◆                    ◇

諏訪湖には「御神渡(おみわたり)」という現象があります。 
湖面の氷が夜、ちじんで裂け目ができます。
その裂け目に新しい氷が昼間膨張して押し上げられ、
道ができる現象のことをいいます。

御神渡(おみわたり)の記録はおよそ500年にわたって保存されており、
世界的にも気候変動の貴重な資料となっています。

◇                    ◆                    ◇




諏訪大社
諏訪大社案内図
御柱祭(おんばしらさい) 【動画】

 御神渡り【画像】