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沖縄語辞典

ウチナーグチ辞典


<*  「'ア」は、息を詰めた「ッア」です。声門閉鎖音です。

ア行●

'アーケージュー
トンボ。<あきづ *大和古語
'アーサ
ヒトエグサ
'アガー 
いたい
'アカ
インコ
'アキサミヨー
たまげたな。=ハッサミヨー
'アガリ・'イリ・フェー・ニシ
東、西、南、北
ミーニシ 
<新しい+北
'アサバン 
昼食 ∵昼頃たべたので *古いヤマトも二食
'アシティビチ 
豚足。じっくり煮こんで脂肪分を取り除き、ゼラチン化した料理。長寿料理のひとつ。
'アジ
按司 <主(あるじ)
'アジスル
味見する
'アシバー
不良の遊び人
'アダン
海岸べりの常緑小高木。幹から支柱根を 出す。
'アチコーコー
あつあつ
'アバサー
ハリセンボン。'アバサー汁にする。
'アブシバレー
<畦払い
'アマミキョ・シネリキョ 
琉球神話の開闢神。キ ョ=子=人 <海+見+子
’アミリカー
<アメリカ人
'アララガマ
'アリクリ
あれこれ
'アリンクリン
あれもこれも
'アワティハーティ
あたふた
'アンダ
油 <油
'アンマー
母さん <アモ
●イ

'イザイホー
'イチャリバ、チョーデー
行き会えば、兄弟
出会いと人のつながりを大切にするウチナー(沖縄)ならではの言葉。チョーデー とは、兄弟のこと。
イチャ ガリガリ
宜野座村名物
'イチュン
<行く
'イッペー =デージ
'イナモドゥチ
豚肉入り味噌汁 <猪もどき
'イノー
礁池
'イラブー
ウミヘビ。久高島のものが有名。 < 永良部
'イリチー
炒め煮。クーブイリチー。フーイリチー
●ウ

'ウークイ
<送り。旧暦7月15日の精霊送り
ウゥドゥイ
<踊り
ウゥドゥイ は、「をどり」からきました。「おどり」からではありません。古い日本語では、「わ行」は「わ wa、ゐ wi、う wu、ゑ we、を wo」でした。
沖縄語から古い日本語が見えてきます。
'ウーマク
<腕白
'ウィキー
弟、兄
'ウィキガ
男 <'ウィキー+ク^ワー
'ウェーカタ
親方 *親方>親雲上>里之子

'ウガンジュ
<拝所。ウタキ、井泉、霊石、洞穴

'ウガンブスク 
拝み不足
'ウシガナシー
<御主+カナシ
'ウタキ
神の降臨するところ。<御嶽
'ウチナー
琉球。沖縄。ウルマ。レキオ。海邦
'ウチナーグチ
<沖縄口。沖縄語

'ウチナージラー  
沖縄顔<沖縄+面
'ウチナービケーン
 …だけ
’ウチナー ヤマトゥグチ
<沖縄大和口
'ウチナーンチュ
=シマンチュ
'ウッチン
<鬱金
'ウドゥン
<御殿
'ウナイ
姉・妹(兄弟から見た) <おなり。'ウナイ・'ウィキー 姉妹兄弟
'ウブン
お食事 =ムヌ<御物
'ウマンチュ
<御真人。庶民(反権力的)
'ウミンチュ
<海人。
特に糸満漁夫をさすことがあります。糸満の潜水漁夫が沖縄漁業の歴史を作りました。糸満漁夫は、他の島々やばかりでなく、遠く海外をも含むよそへも移住しました。
'ウリズン
旧暦2-3月。農作物の植え付けに程良い雨が降る。<潤い初め
'ウルマ
琉球の雅名。cf.藤原公任
'ウワイスーコー
33回忌。死者が神になる <終わり焼香 年 忌:1 3 5 7 13 25 33
'ウワ^―チチ
天気 <上っ気
'ウンケー
<迎え。旧暦13日の精霊迎え
'エイサー
'オトーリ お通り
●オ
'オモロ
<思い

カ行●
カー
井戸。<川。カーとは、川ではなくて、井戸のことです。
カシマサン
うるさい。<姦さん
カジマヤー
数え年97歳の生年祝い。くるくる回って赤ん坊に戻る年。風車。<風+まわり[maai]+aa
カジャデフー
輝かしい踊りの手振り<かぎやで+風

カタハランブー
片腹をブーとふくらませた祝い 菓子

ガチマヤー
食いしん坊 <餓鬼+猫

カチャーシー
かき合わせ
ガマ
洞窟
カミンチュ
神人
カメー! 
食べな
カラカラ
カリユシ
船舶が安全であることをねがう心情を託す。「カリー」と乾杯<嘉例由
ガンジューイ?
元気? <頑丈
キーマー 
毛深い
キジムナー
木にすむ妖童
●ク
クースー
古酒
クーブ
昆布
クスイムン
<薬もの。*医食同源の考え方
グスウヨウ  
皆さん  <御主よ
グスク
グソー 
あの世 <後生

クニンダ
久米村 nda
グルクン
タカサゴ。県魚。かまぼこの材料にも
グワ^ー
<小
クワッチーサビラ
いただきます <馳走
クワッチーサビタン
ごちそうさま
話クワッティー
クンクンシー

工工四
ゴーヤー
苦瓜 <(ニ)ガウイ+アー。ゴーヤーは、ナーベーラーとならぶ代表的な夏野菜です。ビタミンCに富み、夏バテ防止に効果があります。
コーレーグス
トウガラシ <高麗+胡椒
コチ
東風 *大和古語
サ行●
サーダカ'ンマリ

生まれつき霊力が高いこと。< 性高生まれ
サップウ
<冊封。大和ではサクホウ
サトヌシ
里之子
サーターアンダーギー
祝い時に欠かせない揚 げ菓子 <砂糖+揚げ菓子
サバニ
くり船<小舟
サンシン
三線
サンニン
月桃
サンバ
<三板
サンピン茶
ジャスミン茶<香片茶。ジャスミンのこと。サンピンというと、エキゾティシズムに富む。
シークワ^―サー
ヒラミレモン
シーサー
<獅子像
ジーシガーミ
<逗子がめ
シーブン
おまけ <添え分
ジーマミー
落花生<地豆 
シーミー
清明祭
シティミティ
早朝 <つとめて
シマ
シマサバ

ビーチサンダル
シマチャビ
孤島苦。<島痛み。離島故の苦しみ。伊波普猷(いは ふゆう)の造語
シマナイチャー
沖縄に住みついたヤマトゥンチュ。<島+内地人。でもいつになってもウチナーンチュにはなれない。
シマンチュ
<島の人
シムサ  
いいよ  <済むさ
ジューシー
炊き込みご飯、おかゆ<雑炊
ジュリ
遊女
ジンジン
ジンブナー
賢い人 <存分=知恵
スクガラス
スクの塩辛 スク=アイゴの稚魚
ソーキ
骨付きあばら肉、ざる
ソーキそば
じっくり煮込んだ豚あばら肉を載せた沖縄そば
ター'ンム
水芋 <田+芋
ダカラサー 
(といって、これでおわり)
チチグトゥ
聞き惚れるほどすばらしいもの <聞き事
 チバリヨー
<気張れよ
チビチリガマ
<尻切
チブル
あたま <ツブリ
チム(肝)ドンドン
胸がドキドキ
チムグクル
こころ
 チム、ドンドン
<胸、どきどき
チャンプルー
野菜と豆腐の炒め。<炒腐児
チュ
*別項
チュー ウガナビラ
朝昼晩<今日、拝なびら
チューン
来る
チュラカーギー
美人<清ら影。ユンタンザチュラー=読谷美人
チラ
顔。卑語ではない<面
チラガー
豚の頭 <面皮
チンスコー
金楚コー
チンナン
かたつむり
チンビン
油で焼いて巻いた小麦粉のクレープ。 <巻餅
チンボーラー
小さな巻き貝
テーゲー
大概
ティーアンダ
料理を特に念を入れて作ること。<手油
ティーサージ
手布
ティーダ
太陽 <天道
ティーダカンカン
ティビチ

豚足の煮込み
デイゴ
梯梧。3-5月、枝一杯に朱赤色の花を咲かせる。県木
ティンサグヌ花
テンブス

へそ。ブス<ホゾ 宜野座村
トー
そこまで(酒のつぎたし)
トートーメ
尊前。「前」は敬称辞
豆腐ヨウ
トントンミー

水切り遊び

ナーベーラー
へちま  <鍋洗い物
ナイチャー

内地人。ナイチ(内地)は、沖縄以外の日本をさします。ナイチャー は、日本本土の人のことで、<あっちの人>といった感じです。
ナカミ
豚もつ。<中身
ナダ
涙 【cf.】涙そうそう
ナンクルナイサー
どうにかなるさ
ニーセー

青年 <二才
ニーニー

兄さん
ニフェーデービル

 ありがとうございます。<御拝+でございます。「(あなた様を)拝むんでございます」→「ありがとうございます」となったのでしょう。
ニフェーヤイビタン
 ありがとうございました。
ニライカナイ
根っこの方・あっちの方
ヌー
ヌー ヤイビーガ 

何ですか?
ネーネー
姉さん
ヌール
ヌスイ

もずく <水雲
ヌチ
<命
ヌチグスイ
心の薬。<命薬
ヌチ ドゥ タカラ
命こそ宝。「命こそ宝」は、沖縄の反戦平和運動の標語でもありました。*阿波根 昌鴻(あはごん しょうこう) 乞食行進で米軍の非道を訴える 
ヌルントゥルン
とろとろまどろむ様。
ノロ
 神女。 <呪(のろ)い

パーランクー
太鼓。クー=鼓
ハイサイ
やあ (男性が親しい人に)。<拝再
ハイタイ
 やあ (女性が親しい人に)
パイパティローマ
<南波照間
ハッサミヨー =ハッサ
ハテルマ

波照間島。<果て+ウルマ
ハナウイ
花織り
ヒージャー
ヒラヤーチ

沖縄風お好み焼き。<平焼き
ピリンパラン
ペチャクチャ
ビンガタ
<紅型
ヒンプン
<屏風
フーチバ
よもぎ <フーチ=もぐさ
フィチサガユン
空腹で元気がなくなる。<引き下がる
フクギ
福木。常緑高木で防風林に。皮は黄の染料に。
フラー
頭の悪い人
フル
豚舎兼用便所 <風呂
ペーチン
親雲上
ポーポー
油味噌を芯にしたチンビン <炮炮

マーサン 
おいしい <旨い
マーミナ
もやし <豆菜
マース煮
魚の塩蒸し
マチグワ^ー
マチヤグワ^ー スージグワ^

(路地裏)の雑貨 屋。<町屋小
マブイ
魂 マブイグミ グミ<込め
ミークファヤー
おめざ。寝起きの子どもに与える菓子など
ミーニシ
初秋の北風 <ミー=新
ミーバイ
ハタ
道ジュネー
練り行列。旧暦8月10日頃の豊年 祭で行う
ムーチー
ムラヤー
公民館
メンソーレ
<いらっしゃい
沖縄県庁の「沖縄こどもランド」には、まちがった説明があります。「メンソーレー」は、「’イメンソーレー」の語頭のiが脱落したものです。「ごめん候え」とは無関係です。(2003年)
モーアシビ
<野遊び。
夜、若い男女が原野に集まって、歌や踊りで遊ぶことをいいました。自由な男女交際を許された少ない機会でした。平安時代の日本の歌垣(うたがき)のようなものでした。
ヤー 
家。
ヤーカイ 
家へ帰る
ヤーヒンギー 
家出人
ヤールー 
いもり
ヤチムン
焼き物
ヤナカジ
悪風 <ヤナ=いやな
ヤマトゥーユ
<大和世
ヤマトゥンチュ
日本人。<大和人
ヤマトゥンチュは、歴史を背負った重いいい方です。韓国人が日本を「イルボン」という時の感覚にあたります。
ヤン
である
ヤイビーン
ヤサ

だよ <ヤンサ
ヤシガ
そうですが
ヤンナー
そうですか?
ヤンバル
山原
ヤンメー
ユイマール
ユウナ

オオハマボウ。常緑高木
ユガフー
豊年。<世果報
ユシ
豆腐 組み上げ豆腐
ユタ
女性霊能師 <イタコ
ユンタク
おしゃべり
'ワー
豚 :アシティビチ。ソーキ。ナカミ。チラガー。血イリチー。ミミガー。
'ワジワジー
いらいら
四つ竹

ラフテー  
豚三枚肉の角煮。<羅火腿。 ラフテー。豚はかつては特別の食べ物。イモの到来で豚飼育が広がる 
ワタ
おなか <はらわた
ヲージ
さとうきび <荻(形が似ているから)
'ンナ
'ヌブシ
蒸し煮
'ンマ
'ンミ
'ンム
'ミー
'ンメー
祖母 <御前

【履歴:2003。2010/3。2012/9】