神田神社 #1:御霊信仰、菅原道真

神田神社公式サイト
神田神社【画像】
  • 神田神社には、平将門(たいらのまさかど)がまつられています。
    これは御霊(ごりょう)信仰に由来します。
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  • 御霊(ごりょう)信仰とは、死者の霊がたたることをおそれ、これを鎮めようとする信仰です。
    菅原道真(すがわらのみちざね)が御霊信仰の代表です。
  • 菅原道真(845-903)は、公家、学者、文人です。
    天皇の信任が厚く、右大臣にもなりましたが、中傷により九州太宰府に左遷になり、ぬれぎぬを着せられたまま無念のうちにそこで没しました。
    学問の神様で、天神様と呼ばれています。
    菅原道真
  • 菅原道真の霊は、次のようにたたりました。
    • 908年。道真の無実を訴えに来た上皇を邪魔した貴族が変死
    • 909年。道真を朝廷から追放した首謀者の藤原時平は39歳で病死
    • 910年。洪水
    • 911年。洪水
    • 912年。大火
    • 913年。道真の後任の右大臣死去。大風で多数の民家崩壊
    • 914年。大火
    • 915年。水疱瘡が大流行
    • 917年。渇水
    • 918年。洪水
    • 922年。咳病が大流行
    • 923年。藤原時平の妹と天皇の間に生まれた保明(やすあきら)親王が21歳で死亡
    • 925年。保明親王の子供が死去
    • 930年。内裏(だいり、天皇の御殿)に落雷があり、数人の貴族が死去。醍醐天皇はこのショックで3ヶ月後に死亡
  • このように厄災が続いたので、後醍醐天皇は、道真の怨霊を鎮めるため北野天満宮を建立するなどの措置をとりました。
    いまでは全国に1万以上もの天満宮があります。
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  • 平将門も霊もたたり続けます。