日光の三猿は人生物語の一幕

三猿の絵
「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿は、8枚の絵の1枚です。

小さいうちは、「悪いことを見ない、言わない、聞かない」ようにしなさいという教えです。

字の読めない人々にもわかるようにとのことです。

8枚の絵は、赤ん坊の時代から結婚するまでを物語っています。
山あり谷ありの一生を、平和にすごすための導きのようです。

1 母子の信頼時代




母が小手をかざして遠くを見、子どもの幸せを願っています。
母を見上げる赤ちゃんは、信頼しきっています。

2 「見ざる、聞かざる、言わざる」(子供時代、トップの写真)


三猿の教えです。
「小さいときは、悪いことを見たり、聞いたり、言ってはいけません。素直に育ちなさい。」


いまの子供に必要なしつけです。
子供(≒猛獣)に自由を与えすぎてはいけません。
家庭で、一族で、地域で、
しつけをおこなうことが必要です。

学校などは頼りになりません。

3 一人きりの猿



腰をすえてこれからの人生を考えています。
少年から青年になり「独り立ちしようかな」と不安な状態をあらわしています。

4 坂の上の雲



きびしい目つきで坂の上の雲をながめています。
雲は青く塗られています。
青雲の志を抱いている青春期の猿です。

5 挫折と友情



左の猿のすぐ右の猿が挫折をしたようです。
崖っぷちから下をながめています。
そんなとき、背中に手を当てなぐさめはげます友がいます。

6 恋



右の猿は物思いにふけって、何もする気力がうかがえません。
恋に悩んでいるかのようです。
左の猿は、我関せずです。

7 結婚



結婚した猿のようでう。
2人には荒波が待ち受けています。
2人は力を合わせ人生の荒波を超えようとしています。

8 子供の誕生



子供が誕生する前の母猿です。
子供ができて、物語はふたたびはじめに戻ります。

神厩舎(しんきゅうしゃ)  http://goo.gl/7EOaz
三猿の絵は、神厩舎(しんきゅうしゃ)に掲げられています。
表門をくぐった左手にあります。
神厩舎には、家康が乗っていた馬が奉納されていました。
この厩舎(きゅうしゃ= うまや)は、神社の境内に建てられた最初のものです。
猿は馬を守るといわれています。



三猿
三猿は、エジプト起源のようです。


東照宮境内案内図

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【履歴:2010/1,2012/8】