2014/02/06

川奥観研シンポジウム 来賓あいさつ。2008年11月22日




川奥観研シンポジウム

来賓あいさつ 2008年11月22日

  • 金子善次郎 衆議院議員 厚生労働大臣政務官
  • 舟橋功一 川越市長
  • 伊利仁 坂戸市長
  • 藤縄善朗 鶴ヶ島市長
  • 関口定男 ときがわ町長
  • 当麻よし子 所沢市長
  • 小峰孝雄 鳩山町長
  • 大沢幸夫 日高市長
  • 金子憲二 川越商店街連合会会長 クレアモール(川越サンモール商店街振興組合)理事長
  • 益子淳一 クレアモール商店街振興組合理事長
  • 篠原淑浩 東京大衆演劇劇場協会会長。篠原演劇企画。浅草木馬館。十条篠原演芸場
  • 釼持勝 観光情報学会理事。スノーリゾート観光情報学研究会主査。川越奥武蔵観光情報学研究会 顧問
  • 桑原政則 NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会会長 東京国際大学教授

     金子善次郎




    第一回 NPO川越奥武蔵観光情報学研究会
    シンポジウムに寄せて

    本日ここに「第一回NPO川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウム」が桑原政則会長をはじめ、関係各位のご尽力によりまして、盛大に開催されますことに心 よりお慶び申し上げます。また2010年に、川越で開催予定の観光情報学会の全国大会に向け、その準備にご努力されておりますことに深く敬意を表します。

    私も、厚生労働大臣政務官に就任以前は国土交通大臣政務官として、また私の所属する政策集団「新しい波」の一員として観光立国の推進のため、観光庁設置に全力を尽くしてまいりました。

    本年10月1日には国土交通省に観光庁が誕生しました。これは、国が「観光」を21世紀の重要産業として位置づけ、かつ積極的に推進していくことを決定 したことに他なりません。観光立国推進のため「観光情報学会」の組織の一つとして、NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会が誕生することは、時宜を得た素 晴らしい取り組みであると確信いたしております。

    ここ川越市は、市民と地元の商店街が互いに協力し合い、埼玉県内でも有数の観光名所となりました。更に今後の発展が非常に期待できる地域でございます。

    本会の発足により、地域の産業界、行政、市民が一丸となり、中心的な役割を果たし、観光立国推進のためにご活躍されることを願って止みません。

    結びに、本日のシンポジウムを通じて、ますます貴会が大きく発展されますこと、また本日ご参会の皆様のますますのご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。


    舟橋功一

    ごあいさつ


    このたびは「第1回NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウム」の開催、誠におめでとうございます。
    「観光」は地域に対する社会・文化的効果や経済効果の上昇をもたらすことから、地域活性化の有効的な手法として注目されています。特に近年の観光動向は目覚しいものがあり、平成19年1月には「観光立国推進基本法」が施行され、平成20年10月には「観光庁」が発足するなど、「観光立国」への積極的な推進が図られています。
    本市においても「蔵造りの町並み」「時の鐘」「喜多院」など、数多く残る歴史的文化遺産を主要な観光資源として、観光客誘致一千万人を目標とした観光事業を推進しているところです。
    現在は外国人観光客の誘致を目的とした「観光ルネサンス事業」を(社)小江戸川越観光協会が主体となって推進しているところですが、これは国の観光立国推進基本計画、埼玉県の外客来訪促進計画に基づいていることから、広域連携的な事業として行っています。
    また、平成21年3月から放送が開始されるNHK連続テレビ小説「つばさ」の効果により、全国各地から埼玉県(川越市)への更なる来訪が考えられます。
    平成20年7月に「観光圏整備法」が施行されたことからも明らかなように、観光地が広域的に連携する取り組みは今後の観光振興に必要不可欠なものであり、正に貴会の取り組みに資するものであると考えています。
    今後、貴会のますますのご活躍をお祈り申しあげますとともに、川越市をはじめとした埼玉県全体の観光地づくりに多大なる寄与をいただけることを心より願っております。

    伊利仁

    シンポジウムの開催を祝して


    NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会主催の第1回シンポジウムが、関係皆様のご参加により盛大に開催されますことをお喜び申し上げます。
    NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会におかれましては、観光と情報活用の視点から研究を行い、観光情報学の確立と発展を図り、川越奥武蔵地域の観光産業の発展に寄与することを目的に設立され、地域社会の発展に多大のご貢献をいただいておりますことに、深く敬意を表する次第であります。
    さて、「よさこいと花のまち」坂戸市は、埼玉県のほぼ中央に位置し、県内有数の清流「高麗川」を始めとする豊かな自然に恵まれ、一昨年には人口が10万人を超えるなど、埼玉県西部地域の拠点都市として発展しております。将来都市像を「市民がつくり育むまち、さかど」と定め、市民の皆様との協働によるまちづくりを推進しておりますが、特に今年は、市の玄関口であります坂戸駅の整備に着手するとともに、圏央道の坂戸インターチェンジが開通するなど、大きな転換期を迎えております。
    県内外からも多数ご参加をいただいております「坂戸よさこい」は、今年で8回目を迎え、全国有数のよさこいまつりとして成長し、その躍動感を全国に広く発信しております。
    また、認知症予防に効果があるといわれる「葉酸」の摂取を促すための「さかど葉酸プロジェクト」として、地元の大学、企業等と連携して、葉酸を添加したパン、カレー、ドレッシング、うどん、たまごを開発するとともに、「健康づくり応援店」として認定した市内の飲食店を通じて健康メニューを提供するなど、健康づくり政策を推進しております。
    今後におきましても、市民と行政がしっかりと手を携え、地域独自の歴史、文化、産業など様々な資源を活用し、個性豊かな地域社会を創造してまいりますので、どうか皆様には、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。
    結びに、本日のシンポジウムが皆様のご協力によりまして実りあるものとなりますとともに、ご参会皆様のご健勝ご多幸を心からお祈り申し上げ、お祝いのことばといたします。

    藤縄善朗

    第1回NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウムによせて


     朝夕の寒気が身にしみる季節となりました。
    本日、第1回NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウ
    ムが盛大に開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
     貴研究会は、川越以北及び以西の埼玉県西部地域20以上の市町村の地域起こしを観光情報の観点から行うことを目的として、昨年9月に設立されたと伺っております。
    この地域は、都心から約30~60kmに位置し、緑と清流がおりなす大変美しい自然環境や多くの歴史的文化遺産を有してお ります。こうした自然や文化遺産の魅力を、より多くの方に知っていただくとともに、実際にお越しいただくことでこれらの魅力を肌で感じていただきたいと 願っております。また、地域の各種イベントや特産品等を広くPRすることが、圏域内市町村の地域再生、活力のあるまちづくりに繋がるものと考えております。
    これからのまちづくりは、私たちの地域に残された自然環境や文化遺産の保全に配慮するとともに、質の高い生活環境を創造して行くことが重要です。また、このことが豊かな地域社会への創造に繋がるものと考えております。
    こうした中にありまして、本日、観光情報学研究会シンポジウムが開催されますことは大変意義深いものであり、今後の地域の産業や観光の発展はもとより、地域社会の繁栄に大いに寄与されるものと確信しております。
    結びになりましたが、NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会の     
    益々のご発展と、会員の皆様のご健勝、ご活躍を心からお祈り申し上げまして、お祝いのことばとさせていただきます。

    関口定男

    ごあいさつ


     ときがわ町は、埼玉県の北西部に位置しています。町の人口は、約13,500人の中山間地域です。
    平成18年2月に旧玉川村、約5,700人と旧都幾川村、約8,000人の村が合併して誕生した町です。
    面積は、約55k㎡、これは、埼玉県川口市とほぼ同じ面積ですが、川口市は、約50万人、ときがわ町は、約13,500人となっており、同じ面積ですが、人口はだいぶ違います。
    町の特長ですが、特に、面積の約7割は山林という大きな特徴があります。
    次に、町の観光資源ですが、国宝の法華経一品経(ほけきょういっぽんきょう)を有する「慈光寺」があります。また、標高876mの堂平山の山頂には、東京大学東京天文台の観測所として1962年に建設された、「堂平天文台」があります。現在は町に譲渡され、星空の観望会などで一般の方にも公開し、好評をいただいております。
     ときがわ町は、地域資源である7割の山林の有効活用を推進しています。
    私は、8年前(平成12年)に小・中学校の内装木質化工事を実施しました。
     最近では、よく木質化といいますが、その当時は、埼玉県内では、施工実績がなく大きな反響でした。 地域材を使用することで、林業振興にも大きな活力を与えることができました。
    さらに、内装木質化により、木材の調湿効果で、風邪をひく子ども達が、減少したり、桧の香り成分である、テルペン類により、精神的な安定も図れます。
    埼玉県では、この事業後、多くの学校がこの内装木質化という事業にご理解いただき、今では、この内装木質化は、学校を改修する手段として定着できました。
    木質化等で地域材を使用した後に再度植樹 を行うと、植林された木々が水源地として水を涵養し、土砂災害防止の効果をもたらします。さらに二酸化炭素を吸収することで、環境問題の解決に向けた大き な効果が期待できるわけです。  今後も町の貴重な財産である山林を有効に活用するため、山林における循環のサイクルを確立することが大変重要だと考えて います。
    最後になりますが、この木材を活用した調査研究の取組みでは、昨年度、檜の間伐材からナメコ茸の栽培に成功いたしました。私は、これを新たな町の特産品として販売し、この森林資源をさらに活用していきたいと考えます。

    当麻よし子

    ごあいさつ

    第1回NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウムの開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。
    NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会は2007年に誕生されましたが、埼玉県内では初の観光NPOであると伺っております。このような団体が県都ではなく、県西部から誕生したということが大変私は意義深いことと思っております。
    設立当初は川越地域観光圏、奥武蔵地域観光圏を対象に活動を立ち上げられたとのことですが、現在は所沢地域観光圏も対象に入れられており、私としてはうれしく思っております。
    所沢市は県南西部の中心都市として、また首都圏のベッドタウンとして発展してきました。所沢市は人口34万人を数え、私は 「やさしさ、やすらぎ、生き活きタウン」を目指して所沢市の舵取りを行っております。更に広域行政圏として入間市、狭山市、飯能市の4市で「ダイアプラ ン」を形成し共同で事業を行い、住民の利便性向上に努めております。
    一方、川越市は古くから城下町として栄えてこられた歴史があるわけですが、広域行政圏としてその北に位置する市町とともに、「レインボープラン」を形成されております。
    観光の観点から県西部を考えた場合、鉄道網のネットワークから見ましても、自治体単位に施策を展開するよりも、広域行政圏が力を合わせて観光客を誘致するほうが魅力もさらにアップするものと考えます。
    国においても観光庁が発足し、YO(ー)KOSOジャパンキャンペーンを大々的に推進しています。しかしながら未曾有の経済危機が世界を席巻している今日、外国人観光客に対する施策を整備するとともに、地域独自の創造性を発揮していかなければいけないと思っております。
    この研究会の皆様の活動は、行政で考える枠を超え、この地域を訪れてみたいという方々の目線に立った活動をされておられ、大変敬意を表するところです。今後の皆様の活動にも大いに期待をしています。
    本日のシンポジウムが実り多い一日となることを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

    小峰孝雄

    鳩山町の紹介

     鳩山町は、その名のとおり自然豊かな丘陵地に鳥たちが舞う、穏やかで優しい町です。そして、子育て支援、健康長寿、学術文化の町でもあります。
    まず、子育て支援ですが、平成19年11月21日付で埼玉県から地域子育て応援タウンとして認定されました。この制度は、県内市町村のうちで子育て支援に関する諸要件を満たす市町村を認定するもので、制度発足後初めての認定という栄誉をいただきました。
    次に健康長寿ですが、平成17年 (2005年)の全国市区町村別平均寿命のデータでは、鳩山町の平均寿命は男性が80.0歳、女性が86.2歳で、男女の平均では県内で第5位です。単に平均寿命が高いというだけでなく、東京都老人総合研究所とも連携し、「地域福祉への住民参加」を合言葉に、地域福祉ボランティアの養成事業などにも取り組み、健康長寿の町を目指しています。
    そして、学術文化ですが、古代の鳩山町は丘陵という地形をいかした「焼き物の里」でした。鳩山町を中心にのこる古代窯業の規模は、関東・東北では最大とみられています。ピーク時(奈良時代中ごろから平安時代初めごろ)には、500から1000基 の登り窯があったと考えられています。現在は、登り窯から窯煙が上るということはありませんが、気象衛星センター通信所、地球観測センター、東京電機大 学、山村学園短期大学、日立基礎研究所などの学術研究機関が立地しています。こういった機関との相互連携を深めながら、「21世紀はガラス工芸のまちにしよう」といった取り組みも行われています。なお、古代窯跡群遺跡などからの出土品を展示するコーナーやガラス工芸工房が、平成19年4月に閉校となった小学校の一部を利用して設けられています。
    さて、「安く・近場で・短時間」という安近短という言葉が、最近、また使われだしたようですが、「安く・近場で」はともかく、鳩山町は古代窯業を育んだ里山の町ですので、鳩山に来たらゆっくりしていただきたいと思います。特に約40haの町有の里山がありますので、「守り・学び・遊び・働く」場として、町内外の人に社会貢献型の観光資源として、活用していただきたいと考えています。
    また、鳩山町の面積は25.71平方㎞で、比企地域と近隣の毛呂山町、越生 町の9町のなかで面積が最も狭い町です。その狭さを逆手にとって、町を一回りしながら里山の自然の中に、農作物や郷土芸能、歴史文化をつなぐ散策道「ある くロード(アメニティ・レクリエーション・カルチャー)ロード」のルートづくりも考えています。町の特産品である大豆の加工品も、いろいろ研究していま す。
    こういった取り組みは、観光施設を整備するのとは異なり、短期間に目に見える形で具体化するのは難しいものです。したがって、一歩一歩の取り組みになりますが、鳩山町に足を運んで後押しをしていただければと思います。お待ちしています。

    大沢幸夫

    キー・ワードは「健康」頑張る地方応援プログラムを活用した歓行事業の展開


    国の施策である「頑張る地方応援プログラム」がスタートし、一年半が経とうとしております。この施策は、やる気のある地方 が、自由に独自の施策を展開することで魅力ある地方に生まれ変わるよう、地方独自のプロジェクトを自ら考え、前向きに取り組む地方公共団体に対して、地方 交付税の措置を講ずるものであり、全国の地方自治体が多様な施策を提案しました。
    当市では、「健康」をキー・ワードとした観光振興の施策として、「日高市魅力づくりプロジェクト ~日高を歩いて健康になろう~ 」を提案して採択を受けました。この施策では、近年における人々の健康志向を踏まえた多彩な観光事業を展開することにより、市民が地域の多様な魅力を再認 識しながら健康増進を図り、更にこの魅力を生かしたまちづくりへと発展させることを目的としております。
    当市は、奥武蔵の山々や高麗川の清流、関東屈指の遠足の地である日和田山、全国一の曼珠沙華の群生地である巾着田、悠久の 歴史を刻む高麗神社など、豊かな自然と歴史に触れる観光を楽しむことができます。一方で観光スポットや商店が点在している特徴があり、商業的には観光客が 分散化するために消費購買力に欠ける面があります。しかしながら、こうした特徴も発想を転換することで新たな展開が期待できるものと考え、この施策の大き な柱として、市内の観光名所やスポット等を結ぶウォーキングを提唱しております。市民は市内を意欲的に歩くことで健康を維持しながらふるさとの魅力を再発 見することができます。また、当市を訪れる観光客に対しては通過型観光から滞在型観光への転換を促し、市内の滞在時間を増やすことで消費購買力の増強を図 りたいと考えております。
    実施期間は平成19年度からの3年間であり、「体の健康」「心の健康」「食の健康」をテーマに掲げております。具体的に は、公衆トイレの建設や道案内サインの設置、観光パンフレットやウォーキング・ハイキングマップの作成、健康ウォーキング・イベントの開催、地域食材を 使った新たな郷土食「高麗鍋」の開発・普及、ダッチオーブンを使った野外クッキング教室など、ハード事業からソフト事業までの多彩な内容となっておりま す。
    健康は人間の永久普遍的なテーマであり、誰もが関心のあるものです。この事業を市民生活に根ざしたものへと発展、定着させ ることにより、市民の日常的な健康づくり運動へとフィードバックしますとともに、曼珠沙華の時期以外にも通年での観光客の来訪を促すことで観光関連産業を 振興し、更には魅力ある地域づくりへとつなげて図ってまいりたいと考えておりますので、皆様方のご意見等をお聞かせいただければ幸いです。

    金子憲二

    ごあいさつ


    川越商店街連合会事業協同組合は、川越、および近隣の商店街の組合があつまってつくっている組合です。
    商店街の数は30以上あり、全体で約1500のお店がメンバーとなっています。
    商店街は女優に似ているといわれます。
    人に見られれば見られるほどきれいになります。
    私もクレアパーク前で「つるや」というきもの店を営んでます。
    通りを人が大勢歩くと、思わずお店をもっときれいにしたくなるものです。
    クレアモールが関東圏で1、2をほこる長さと盛況をほこるのもたくさんの皆様のおかげです。
    商店街は、地域の活性化の柱であり、交流の場でもあります。
    これからもた安心安全な商店街づくりに励んでいきたいと思っています。

    本稿では、実行委員会からの依頼もあり、「小江戸川越小判」についてお伝えしたいと思います。

    小判の大きさは、縦3センチ半、横2センチ半です。表は「小江戸川越小判」と印字されています。裏には川越のシンボル「時の鐘」が描かれています。
    1枚960円です。960円で1000円の買い物ができます。川越商工会議所など28カ所でお買い求めいただけます。
    250の店舗で利用できます。この小判1枚で食べられる小判弁当なども売り出されてます。
    この小判を使って、その昔の江戸の気分を味わってください。

    篠原 淑浩


    「大衆演劇とまちの活性化」


    この度は、「第一回NPO法人川越奥武蔵観光情報学研究会シンポジウム」の開催、
    誠におめでとうございます。
    ひとえに大衆演劇と申しましても、歴史は非常に古く、現在の形を成したのが明治40年頃と聞き伝えられております。
    終演後に第一次の全盛期を迎え、東京都内、近郊の劇場を合わせると50以上の施設が
    あり、大変な賑わいをみせ、近隣の商店街などにも多大な消費を提供しました。
    その後、経済の高度成長とともにテレビなどの大衆娯楽の多様化が進み、昭和50年には、十条篠原演芸場が東京都内、近郊を含め唯一の劇場となりましたが、大衆演劇とまちの活性化のため、昭和52年、浅草に木馬館大衆演芸場を開場し現在も営業を続けております。
    浅草は、芸能のまちとして古くから大衆に慕われてきましたが、木馬館が開場した事で
    浅草来訪の動機の提供をし、観光を含む様々な部分でまちの活性化に貢献をし、持続してきた結果、木馬館の来場者数は年間15万人を数えるに至りました。
    十条篠原演芸場においては、昭和26年に開場をしてから、現在までに、北区区長をはじめとする地域住民の方々のご協力のもと、二度の新築工事を盛大に行い、大衆演劇の灯を守り続けていくことが、まちの活性化に繋り、年間8万人の来場者を迎え入れています。
    現在、大衆演劇を公演しております、ホテル三光・川越遊湯ランドさんと蔵造りの町並みなどの観光各所や、近隣の商店街が今にも増してお互いに手を取り合うことが必要不可欠であり、川越というまちの大いなる発展のカギになるのではないかと考えています。


    益子 淳一


    ごあいさつ

    川越奥武蔵観光情報学研究会様の第1回シンポジウムの開催おめでとうございます。
    「観 光振興とまちの活性化」というテーマで講演とパネルディスカッションが行われるとのことですが、川越市では観光客年間1000万人という目標を掲げ、その 目標達成の為に取り組んでおり、私ども商店街としても、観光とまちの活性化は切っても切れない重要な関係だと考えています。
    新富町商店街では、鏡山酒造という酒蔵跡地の再開発工事が行われており、平成22年春には蔵づくりの町へ続く観光の出発地あるいは中継地として、休憩場所や土産物店だけでなく、川越観光の情報発信基地として機能することが期待されています。
    また、鏡山酒造跡地のような施設型の観光とは違いますが、商店街が行うイベントも観光事業の一つだと思います。
    本 日は当商店街主催の「素人ちんどんフェスティバル」が行われています。ちんどんは埼玉県内はもちろん、北海道・新潟・長野・富山・群馬・山梨・東京などか ら素人ちんどん13チーム、そして、プロちんどん1チームが参加しています。ちんどんを目当てに来られたお客様の人数は把握しておりませんが、こういった 商店街のイベントもお祭りも観光地も集客という効果では同じではないでしょうか。
    商店街のホームページは観光情報を含む各種の情報を発信しており、外部に対しては非常に重要ですが、隣近所の店同士では、ホームページやメールといったデジタル情報でなく、実際に顔を合わせたアナログ情報が何倍も重要だと考えています。
    今回のシンポジウムをきっかけに、より一層、観光産業の情報の共有化が進み、川越・奥武蔵地域の観光振興とまちの活性化に繋がることを祈念いたします。

    剱持勝

    埼玉、広域観光の可能性

    観光情報の充実および高度化による地域活性化の達成
    2008年10月、ついに日本でも観光行政専門機関として「観光庁」が設置されました。訪日外国人旅行者を1千万人に、日本人1人当たりの国内旅行宿泊数 を年間4泊に、そして国内の観光旅行消費総額を30兆円にするなどを目標に掲げ、その目標実現のために「観光地づくり」と「観光産業の高度化」そして「人 材育成と活用」などを提唱しています。
    その観光地づくりの手始めとして「観光圏づくり(観光圏整備事業)」が今年度からスタートしました。これまで 観光地づくりと言うと、観光資源の掘り起こしや人材育成(投入)に偏りがちでした。しかし観光圏整備事業では、観光案内の充実、観光情報提供の高度化が、 その代表的な事業項目とされています。
    観光圏案内所の開設運営経費、ITを活用した情報提供、ITを利用した案内システムの開発と運営経費、現地案 内板の設置および観光案内標識の整備費、公共交通施設の外国語表記整備等、これまで観光情報学会が観光地作りの「プラットフォーム(基盤)」として提唱し てきたことが、このたび具体的な事業項目として認められたと言えるでしょう。
    21世紀に入り、観光産業市場は世界各国のGDP(国内総生産額)合計の1割を超え、既に世界最大の産業となっております。そして観光産業自体の性格も21世紀に入り変化してきています。
    現在、世界は大交流時代の真っ直中にあり、「人が集まること」がすなわち観光であり、「人を集める魅力」はど んなものであれ観光資源と呼ばれる時代です。したがって、地域サービス産業の活性化の重要な核として観光が位置づけられ、ほとんどの地域で第3次産業就労 者数が圧倒的に多い現在、観光産業の活性化は他のどの産業の活性化よりも、地域活性化に速く影響を及ぼすと国(行政)も認めたと言えるでしょう。そしてそ の「人を集める魅力」を最大化する最短の方法が観光情報の充実と高度化なのです。
    こうした観光情報学に携わる者にとって、やっと日の目が当たる時代の到来を活かし、地域の活性化、そして発展のために我々観光情報学会およびその関連団体は努力する所存です。

    桑原政則


    観光断章10項目  感謝とご挨拶に代えて


    11月22日「いい夫婦の日」にお運びくださいまして、ありがとうございます。
    22団体から後援をいただき第1回の川奥観研シンポジウムを開催します。
    川奥観研は、「情報による観光の振興」をモットーにした、観光、地域づくり、人のつながりに関心をもつ者の研究会です。開催にいたるまでに多くの方々からご協力をいただき感謝いたしております。
    1.
    このシンポジウムは、川奥観研の手作りの発表会です。
    スピーカー、発表者は、すべてメンバー、地元の方々からなります。外部から有名人や専門家をお招きしていません。自分たちの成長のため、地域の力をつけるために、あえて手作りにこだわりました。
    2.
    今日は、おそらく全国の学会、研究会で初の試みであるネットからのプレゼンをいたします。
    プレゼンの資料はコンピュータにはなく、空中にあります。
    いわばお金を自宅の金庫にしまうのから、銀行、郵便局へ預けるようなものです。
    時代はあらゆるデータを空中に保管し、それを取り出して使うようになってきています(=クラウド・コンピューティング)。いずれ、これをおこなう団体、企業が時代を先取りすることになります。
    3.
    2009年はNHKの春ドラ「つばさ」で、観光客がふえます。
    しかし、かえって迷惑のところもあります。お寺さんがその代表です。
    法事の最中にグループで観光にワイワイ訪れたり、ゴミなどを放置したりしますが、
    おさい銭などにはほとんど寄与しません。
    地域の大事な観光資源である寺閣へのなんらかのバックアップの必要があります。
    4.
    「つばさ」のあとの観光客減少対策を講じておく必要があります。これからの時代の観光は、「リピーター(既存客)の確保」が命題です。来訪者を離反顧客にしないためには、観光スポットを拡大するのも一法です。
    マチナカ→ 川越市全域(「花と緑のぶらぶら散歩」)→ 川越都市圏7市町(「レインボー観光圏」)→ 川越地域・奥武蔵観光圏→ …
    5.
    観光力を向上するには、地域ブランド産品をふやすことも必要です。
    この研究会の石井昭三副会長 の「骨酒パック」は、昨年「小江戸川越ブランド産品」に認定されました。今年は「彩の国優良ブランド品」に認定されました。多くの方、企業がこれに続け ば、埼玉の品格、魅力、観光力はさらに増すことになるでしょう。外国人にとって、日本の魅力は、「ショッピング」が1位です。2位は「伝統文化」です。
    6.
    先週観光情報学会の会合で金沢へ行ってきましたが、埼玉県の認知度は低いです。
    まして「彩の国」では通じません。彩の国ではなく、堂々と「埼玉県」をもっと露出したほうがよろしいようです。「川奥観研」も「埼玉観研」へ改称手続き中です(*)。
    7.
    埼玉県では、ホームページをまだもってない企業団体があります。広報が必要です。川奥観研は、ホームページの新設、質的向上のお手伝いをしたいと思っています。金沢の研究会で、中国人大学院生は「中国人の9割以上はホームページを閲覧してから訪日する」と発表していました。都道府県別観光力ランキングでは、埼玉県は41位です。しかし埼玉県は「伝統的な古い日本は東京に近い埼玉にある」との趣旨のもとに「True Japan」という英語版のホームページで外国人にアピールしはじめました。埼玉観光が飛躍しはじめました。
    8.
    「埼玉」、「川越」の商標登録を中国でもおこなう必要があります。
    でないと、中国産のうどんやウナギを「埼玉饂飩」、「川越鰻」と名付けて世界中で販売することができます。31道府県が府県名を商標登録していますが、埼玉県はまだしていないようです。
    9.
    着地情報のデータ化が必要です。
    ベンチマークにより独自のデータを作り上げ、量の拡大よりも質の向上をはかることが重要です。観光も科学の時代です。
    10.
    観光客が求めるのは、物よりもまちの人のやさしい笑顔です。
    地域の人が、手をつなぎ、交流会などで笑顔で声をかけあう関係を幾重にもつくりあげ、地域の風通しをよくすれば、まちは魅力的に明るくなります。観光は笑顔づくり、地域づくりの主要な手段です。

    【*】
    1.川奥観研は、埼玉県で初めての観光NPO法人です。
    2.川奥観研は、関東圏で初の観光情報学会(全国組織)認定の研究会です。
    3.川奥観研は、2010年観光情報学会の全国大会を開きます。
    4.川奥観研は、規模を拡大のため「埼玉観研」へ改称申請中です。
    5.川奥観研では、週1回通信をお送りしています。「通信を送ってください」とメールをおねがいします。

0 件のコメント: