2009/04/12

喜多院をあるけば日本の宗教がわかる。神仏教(かみほとけきょう)の天台宗


天海僧正お手植えの槇(まき)の立て札
「天台宗では、神仏習合といい、神様と仏様を
同じく礼拝します。」
天台宗は神仏教(かみほとけきょう)です。

日本の宗教は、似たり寄ったりです。
神仏習合(しんぶつ しゅうごう)です。

カミとホトケは同居です。

仏教以外の密教の神や民間信仰をも、まぜこぜ(シンクレティズムSyncretism)です。

天海僧正お手植えの槙(まき):

 「山川草木  悉皆有魂

(さんせんそうぼく  しっかいゆうこん)」で、
動植物や自然にも魂があると考えます。

天台宗では、神仏習合で、神様と仏様を同じく礼拝します、とあります。

自分だけが尊いとする一神教とは、ちがいます。

【注】敷石供養塔。石にも魂が。

【皇室】皇室も色々の宗派に関わっています。


本殿に「おびんづるさま」
「なでぼとけ」ともよばれます。釈迦の弟子です。自分の体の悪いところと同じ場所をなでると、よくなります。

喜多院の本殿
慈恵大師(じえだいし)をおまつりしているので慈恵堂とよばれます。



本殿横に「大黒天」
本殿前横に「苦ぬき地蔵」
聖徳太子をまつる「太子堂」も

白山神社。830年喜多院創建の時、喜多院を加護するようにと。

喜多院の境内に仙波東照宮

喜多院前に日枝神社
日枝神社は、かつては喜多院境内にありました。
龍池弁財天(たついけべんざいてん) 【地図】

川越・喜多院には、七福神の大黒様がまつってあります。
大黒さまは、出雲大社の大国主命(おおくにぬし)と同一視されるようにもなりました。
「大黒」→「大国」で字が似ているからです。

苦ぬき地蔵もあります。

太子堂もあります。
聖徳太子は仏教を保護したため、宗派を越えて信仰の対象となっています。

多宝塔、白山神社もあります。

同じ敷地に東照宮があります。

日枝神社は喜多院の前です。

弁天様もあります。

天台宗は、密教の影響も強く受けています。
密教には多くの神々がいます。
そしてその神々の上に唯一の神がいます。

ゾロアスター教(拝火教)の影響もあるようです。

天海僧正は、徳川家康を
「東昭大権現(とうしょう だいごんげん)」
という神様にし、
260年にわたり徳川家の安泰をはかり、
日本に平和をもたらしました。

世界史上希有なことです。

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【追】神仏分離令=仏教弾圧

1868年、明治元年に神仏分離令が出され、
 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)がおこなわれました。
仏を廃し、やめて、また釈迦の教えを毀(こわ)すような政令です。

しかし、
現代の世界は、一元主義(これだけが正しいという主張)では
行き詰まりを迎えています。
西欧社会とイスラム社会の衝突の解決には、多元主義が必要です。

東南アジアでは、古くから多数の民族、文化が比較的なかよく共存し、国際的です。

人々は、イスラム教、仏教、儒教、アニミズム、キリスト教などを信仰しています。

2015年には、11カ国でアセアン共同体をつくりました。
世界の開かれた成長センターになろうとしています。
東南アジアのやわらかな、ものをつつみこむ価値観は、今後の世界の問題を解く鍵でしょう。

1神教の西欧や中東は見習ってほしいものです。

東南アジアの多神教の喧伝(けんでん)を。日本も多神教