賽(さい)の河原って?

賽(さい)の河原って?

草津温泉の「賽(さい)の河原」

死んだ子供が行く三途 (さんず )の川の河原。


ここで子供は父母の供養のために
小石で塔をつくろうとするが、

絶えず鬼にくずされます。

賽の河原


積みに積まれた小石の山とお地蔵さまにすがりつく幼児

子供の守り神なので、赤ちゃん姿のお地蔵さん



錫杖(しゃくじょう)と宝珠(ほうじゅ)

この世とあの世の境に三途(さんず)の川が流れています。
この河原を「賽の河原」とよびます。

親に先立って死んだ子供は、親を悲しませる親不孝者です。
賽の河原で、罰を受けます。

子供は、うたいながら、石を積んで親のしあわせを祈ります。
「ひとつ積んでは父のため、
二つ積んでは母のため…」

石を積んでも積んでも、
鬼がくずし、
子を責めさいなみます。


最後にはお地蔵さんが助けにあらわれます。

お地蔵さんだけが、地獄に落ちた子をも救います。

錫杖(しゃくじょう)

六道という六つの世界を錫杖(しゃくじょう。魔をはらう法具)をもって歩き続けます。

錫(すず)のようにシャリン、シャリンと音が鳴ります。


宝珠(ほうじゅ。願いがかなえてくれる珠)でみんなの願いをかなえます。


お地蔵さまは、正式には「地蔵菩薩」といいます。

菩薩(ぼさつ)であって、お釈迦様のような如来(にょらい)ではありません。

菩薩は、釈迦如来のような如来になるための修行中の者です。

修行のひとつに、「人助け」があります。

人々と共に歩むので、なじみがあります。 

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