「越生町」が小惑星の名前に 幼少期過ごした元JAXA室長が仲介
20150917Sankei
■2015年10月命名記念式典
越生町は、太陽の周りを周回する小惑星が「越生町(おごせまち)」と命名されたと発表した。
フランス・パリにある国際天文学連合(IAU)・小惑星センターの認証を受けたもので、10月17日に同町中央公民館で命名記念式典が行われる。
同町によると、この小惑星は1997年に北海道在住の天文家、渡辺和郎さんと円館金さんが共同発見した。
火星軌道と木星軌道の間で、太陽の周りをややつぶれた楕円(だえん)軌道で約4・8年をかけて1周している。
直径は約8キロと推定され、これまで発見された小惑星の中でも大きい部類に入るという。
元宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士室長の寺門邦次さん(72)が越生町で幼少期を過ごした縁で、知人で800個以上の小惑星を発見し、小惑星ハンターといわれる渡辺さんに同町にちなんだ名前を付けるように依頼。
渡辺さんがIAUに申請したところ、今年6月2日、認証を受け、正式に名前が決まった。
IAUが発行した認定証には「Ogosemachi」の名前、小惑星の番号「14998」と位置を示す計算式などが記載され、越生町が埼玉県内にある町で黒山三滝や関東三大梅林の一つ、越生梅林で知られることも書かれている。
寺門さんは「毛利衛さんや山崎直子さんら宇宙飛行士は星やプラネタリウムから宇宙に関心を持った人が多い。
小惑星に町の名前が付くことで、子供たちが天文に関心を持つ起爆剤になれば」と話す。
命名記念式典は午前10時に開会し、渡辺さんが命名認定証を新井雄啓町長に贈呈した後、渡辺さんと寺門さんが小惑星「越生町」や宇宙の魅力などをテーマに講演する。入場無料。
同町は「町の名前が星の名前として後世に残る。
日本、世界に越生町の名前が知れ渡り、子供たちにも夢を持ってもらえる」と話し、今後、イベントや子供たちの教育の場でPRしていくことにしている。
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