正岡子規の未発表句 。子規庵「歳旦帳」発見 未発表5句や自画像も

子規庵「歳旦帳」発見 未発表5句や自画像も 

2017/8/22  nk

 俳人の正岡子規(1867~1902年)の未発表句5句や自画像などが収められた「歳旦帳」が見つかったことが22日、分かった。東京の子規庵(あん)保存会が発表した。

 歳旦帳は子規が亡くなる前年、年始に子規庵を訪れた客が記帳した芳名録のようなもの。子規の俳句や自画像がこれだけまとまって発見されるのは珍しい。

【※】歳旦帳 さいたんちょう
前年中に歳暮などの句を集めた小句集

 見つかった俳句は〈寝後れて新年の鐘を聞きにけり〉〈暗きより元朝を騒く子供哉〉など正月の情景を簡潔に詠んでいた。生誕150年を記念して東京都台東区の子規庵で開かれる展覧会「子規の歳旦」で9月に公開される。〔共同〕

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正岡子規の未発表句
【※】正岡子規は、わかりやすい俳句をめざしました。

< 寝後れて  新年の  鐘を聞きにけり >

  上野・寛永寺の鐘を  除夜にではなく、 新年に「聞きにけり」


< 暗きより  元朝(がんちょう)を騒ぐ  子供哉 >

朝も暗いうちから、元日の朝を横丁で騒ぐ  子供たち


< うらうらと  初日の影や  枯木立(かれこだち) >

上野の山の  枯木立に  初日の光が差し込んでいる様子。


< 初夢や  巨燵(こたつ)ふとんの  暖まり >

初夢をみる条件がそろいぶみ。


< 留守の戸に  名刺投込む  御慶(ぎょけい)かな >

「御慶」は新年のめでたいあいさつ。

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