澁澤龍彦。幻想的な小説やサドの翻訳で知られる小説家。<川越の先人。渋沢栄一
澁澤龍彦は、幻想的な小説やマルキ・ド・サドの翻訳で
知られる小説家です。
渋沢栄一の本家筋の出身です。
指揮者 尾高尚忠や競馬評論家 大川慶次郎とも親類にあたります。
三島由紀夫とは長く深い親交があり、
初めての海外旅行の際には、
三島由紀夫が羽田空港に見送りに来ました。
三島は澁澤龍彦について、
「珍書奇書に埋もれた書斎で、殺人を論じ、頽廃美術を論じ、
その博識には手がつけられない。…。
この人がいなかつたら、日本はどんなに淋しい国になるだらう」
と述べています。
澁澤龍彦の父は、武州銀行川越支店に勤めていました。
澁澤龍彦は、4歳頃まで黒門町、志多町などに住んでいました。
澁澤龍彦は『玩物草紙(がんぶつそうし)』『狐のだんぶくろ』で、川越について述べています。
「蓮馨寺(れんけいじ)は喜多院とならぶ川越で屈指の名刹で、
その本堂の前に、はげちょろけの奇怪な「おびんずるさま」が
安置してあった。
善男善女が手でさすって、病気の平癒を祈願するのである。
…。ただ、やみくもにこわかったということをおぼえているだけなのである。」
「カフェーみたいな店があって、そこで一日中、
川越音頭とかいうレコードをかけていた。
武蔵川越 御城下町よ
月も薄(すすき)も ヤンレヤレコノ
出てのぞく 出てのぞく 」
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