マスコットキャラクターの着ぐるみと一緒に「骨付鳥」を楽しむ子どもたち |
骨付きの鶏もも肉を丸ごとスパイシーに焼き上げた「骨付鳥」。
発祥の地・香川県丸亀市では、このご当地グルメを、うどんに並ぶ全国区のブランドに育てて、観光の呼び水にしようとさまざまな戦略を展開している。
2011年にスタートした「全力鶏プロジェクト」。
ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで骨付鳥の魅力を発信するほか、民間とのタイアップで関連商品を開発。
骨付鳥味のチップスやラーメン、グッズなど、その数は20種類を超える。
骨付鳥は1953年に市内の有名店がメニューに加えたのが始まり。
地元では市民に愛される人気グルメで、2005年には丸亀の特産品として売り出そうと、地元の愛好者らが「丸亀とっとの会」を設立。
イベントなどで普及に努めてきた。
しかし、これまでの活動は訪れた観光客に魅力を伝えることはできても、骨付鳥を知らない県外の人を呼び込む発信力は弱かった。
丸亀市産業振興課の矢野浩三課長(52)は「ネットの口コミを見たり、関連商品を手にしたりした人に『丸亀に行ってみたい』と思わせる動機付けがこのプロジェクトの狙い」と言う。
「骨付鳥市に改名!?」―。
フリーペーパーにはお笑い芸人を使って香川県の「うどん県宣言」のパロディーを掲載。
市の公式サイトでは、ネット投票で選んだマスコットキャラクターの動画を配信するなど、イメージアップにも力を入れている。
2年間の取り組みで、まちには骨付鳥やキャラクターを目当てに訪れる若者の姿も増えてきた。
「女性や子どもにも愛される骨付鳥に」。
関係者の期待は高まっている。
【※】
骨付鳥大百科 【PDF】
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