2015/08/17

「縁結び」でまちおこし。熊谷市・歓喜院( かんぎいん)。

【4-1】(埼玉新聞社、文と写真・米山士郎)引用抜粋
 国宝に指定された妻沼聖天山歓喜院の極彩色の本殿と「縁め連」のメンバー。2012

 「日本一暑いまち」として知られる埼玉県熊谷市にある妻沼聖天山歓喜院(めぬま しょうでんざん  かんぎいん)。
2012年に国宝に指定された。
この機会を生かそうと、聖天山の御利益にちなんで「縁結び」をキーワードにまちおこしが進められている。

 建物全体を極彩色の彫刻で飾った本殿は、江戸時代、1760年の建立。
2003年から7年余りをかけて大修理が行われ、250年ぶりに輝きを取り戻した。
昨年6月から一般公開が始まり、有料見学者は今年8月までで11万5千人近くになる。

 「縁結びの街めぬま連絡協議会(縁め連)」は、ボランティア観光ガイド、まちおこしや文化団体など地元の25団体で昨年発足した。
聖天山周辺では、後継者不足で廃業した店も多い。
本殿公開を機に「何とかしなければと皆が思っていた。ならば一緒にやろうと」。会長の米沢秀夫(よねざわ・ひでお)さん(67)は言う。

 縁め連にも参加している「くまがや市商工会妻沼支所」では、縁結びキャラクターの「えんむちゃん」を作成。
会員にデザインを提供し、Tシャツなど約40種類のグッズができた。
飲食店に協力を呼びかけて「縁結びメニュー」を考案し、食べ歩きガイドも作成した。

 本殿が国宝に指定され、遠方からの観光客も増えた。

* 聖天山(しょうでんざん)は地元で「しょうでんさま」と呼ばれ、人々の心のよりどころになっている。その本殿は時の権力者ではなく、民衆から資金を募って25年がかりで建立された。“民の力”を集めた先人の思いは、現代の人たちに引き継がれている。

熊谷市・歓喜院の360度パノラマ画像

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