源実朝(みなもと の さねとも)。鎌倉 第3代将軍。『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』。2月13日没
源 実朝 |
・1192年9月17日-1219年2月13日。没
源 実朝(幼名は千幡、せんまん)は、源頼朝の次男です。実朝の兄は源 頼家です。
12歳で鎌倉幕府第3代将軍になります。
政治の実権はなく、京文化にあこがれます。
1218年鶴岡八幡宮で、公暁(くぎょう。こうぎょう。頼家の子)に殺されます。26歳です。
【※】源頼朝-源頼家-源実朝 で、源頼朝家は消滅です。
歌人としてもすぐれ,歌集『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』を残しました。
『金槐和歌集』
実朝22歳ごろまでの作品集で,歌数は663首。
近代でも正岡子規,斎藤茂吉らが絶賛します。
< けさ見れば山も かすみてひさかたの 天の原より春は来にけり >(正月一日よめる)
< 箱根路を われ越えくれば 伊豆の海や 沖の小島に波の寄るみゆ >(第639首)
< 神といひ佛といふも 世中(よのなか)の ひとのこころの ほかのものかは >(「心の心をよめる」)
< 大海の磯も とどろに寄する波 われて砕けて 裂けて散るかも >(第641.697首)
< 時により 過ぐれば 民のなげきなり 八大龍王 雨やめたまへ >
< 山はさけ 海はあせなむ 世なりとも 君にふた心 わがあらめらも >
【 百人一首 93番】
< 世の中は 常にもがもな
渚(なぎさ)漕ぐ 海人(あま)の小舟(をぶね)の
綱手(つなで)かなしも >
世の中は常であってほしいなあ。
渚を漕ぐ漁師の小舟の
引き綱を見ると、かなしくなるなあ。
作者:鎌倉右大臣(かまくら の うだいじん。源 実朝)
0 件のコメント:
コメントを投稿