桑原政則、1972年タイで出家

1972年、桑原政則は、一旦、龍になってから…
…正式の僧侶になりました。
バンコクのパク ナム パーシーチャルン寺にて。

2024/01/05のパトナムの運転手君が
偶然、同じ寺の出家者であることを喜びあい
ました。

得度式(とくとしき、僧侶になる儀式)にはパーリー語の試験があるので、
パーリー語の問答を、意味はわからずとも、丸暗記する必要があります。
これらの問答の一部はいまでも口をついて出てきます。

僧になると、朝早く托鉢(たくはつ、鉢をもって食のほどこしを受けること)にでかけます。
家の前などで飲食物を用意して待ち構えている人々から托鉢を受けます。

この時僧は礼もいわず、頭も下げません。
そうするのは一般の人のほうです。
というのは、僧に飲食物を提供することにより、
一般の人は功徳(くどく。仏からのめぐみ。ごりやく)を受けるからです。

托鉢で得た飲食物は寺へ持ち帰り、読経(どきょう)のあと皆で分けていただきます。
僧の食事は朝と昼、あるいは派に寄っては朝だけです。
その後は一切食べ物を口にしません。

タイでは男子は原則として一生に一度は出家して仏道に入ります。
普通は結婚前に1週間から3か月ぐらいの仏門に入り、還俗(げんぞく。僧が俗人に戻ること)してからは元の職場に戻ります。

この間役所や会社からは給与は支給されます。
結婚前に出家するのは、功徳が両親に向かうからです。

既婚で出家した場合は、功徳は妻に向かいます。