日本文化の源流は室町時代(1338- 1573、240年)に

茶道
室町時代には、国政はなく、社会は混沌として、乱世が続きます。

しかし、国中で庶民による開墾がすすみました。
自分の土地を手にした人々は、独立自尊の気風をもつようになりました。
数か村が固まって、自治をめざすようなこともおこりました。
武装もして、地侍にもなりました。

商工業も発展しました。

ここから、日本文化が生まれます。

日本文化の源流は室町時代にあります。
上がダメで、中がしっかりしている日本文明の特長があらわれます。

能、狂言、茶道、謡曲、いけ花、庭園、数寄屋普請、座敷、玄関、床の間、行儀作法、婚礼作法、囲碁、将棋

日本的な食べ物も生まれました。
味噌、醤油、豆腐、納豆、まんじゅう、うどん、そば

上の方は混沌としていても、底流では庶民がしっかり日本文化をつくりあげたのが室町時代です。
上はガタガタ、中はシッカリ」は今も同じです。

いわば、鎌倉が荒っぽく地ならしたのを、
室町がコツコツと整備し磨きあげました。

庶民のレベルが、西欧より進んだ世界最高の段階にあるのは、
この頃からの蓄積です。


【室町時代】

1338年足利尊氏が幕府を京都に開いてから,
1573年織田信長が足利義昭を追放して幕府までの240年間をいいます。

このうち、
1338年から1392年の南北朝合一までを南北朝時代といいます。
1467年の応仁の乱から1573年までを戦国時代といいます。

戦国時代以後は,戦国大名は、将軍を無視し、領国支配をおこないました。
土地と人民を直接支配しました。
商工業が発達し、農民は村の自治組織を結成しました。
都の文化が、地方に普及しました。


【語呂合わせ:学研】

1338  足利尊氏、征夷大将軍に
*いざ,みや(1338)こにて幕政を

1573  室町幕府滅亡
*以後なみ(1573)だのみ足利氏