筒井康隆:ライターズハイで突発的に大量創作

筒井康隆  (※)
ランナーズハイ(Runners High)は、ランニングを何十分も続けているとハイになる作用です。

ライターズハイ(Writers High)もあるようです。

筒井康隆(1934 - )は、小松左京、星新一とならぶSF御三家です。
50歳のときに『虚航船団』を6年がかりで完成させます。
やっとの快挙に興奮で眠れなくなりました。

一旦眠りますがすぐアイディアでめざめてしまいます。
作家の神、降臨です。

SF『集団転移』20枚を書きます。

書いているうちに別のアイディアが浮んできます。

ファンタジー『退場させられた男』7枚を書きます。

さらに戯曲『スイート・ホームズ探偵』120枚も一気にできあがってしまいました。

これで安心し、ご飯5合5勺に生卵4個をかきまぜ、大量のキムチとともに食し、寝につきます。

しかし、アイディアが次々に噴出してきて眠れません。
忘れてならじと、書き続けます。

妻四態』12枚を書きます。

』12枚を書きます。

座右の駅』22枚を書きます。

アイディアがまだ出てきます。
「わ~っ。こりゃ、かなわん。
死んでまうわ。」と大阪人の筒井康隆は、口走ります。

発狂状態で、さらに『』30枚ができあがります。

ふだんは毎日2枚ペースですが、大作『虚航船団』の完成で、
一気にライターズハイにみまわれたようです。
2週間続きました。

筒井康隆公式サイト

筒井康隆on Twitter

(※)http://plaza.rakuten.co.jp/narajin/diary/200702040000/

【cf.】  筒井 康隆『玄笑地帯』