2018/06/19

マキャヴェリ。『君主論』をあらわした政治思想家。Machiavelli。6月21日没

マキャヴェリ。『君主論』をあらわした政治思想家。Machiavelli。6月21日没
マキャヴェリ 

1469年5月3日。フィレンツェ ~1527年6月21日没。59歳

マキャヴェリは、ルネサンス文化の中心フィレンツェの政治家です。
『君主論』をあらわし、政治の理想は 宗教や道徳から離れた ところにあるとして、君主のあるべき姿を訴えました。

マキアベリズムとは、目的のために手段をえらばない考えのことです。
近代的な政治認識の誕生に大きな役割を果しました。

織田信長(1582没)は、まるで、マキャヴェリの『君主論』 を知ってたかのような革命家です。


【※】フィレンツェの英名はFlorence フローレンスです

フィレンツェ  


フィレンツェの人口は40万未満です。
イタリアは今も都市国家の状態が続いています。
フィレンツェを15~18世紀に
メディチ家が支配し,
学芸を保護しました。
ルネサンス文化がさかえました。



【名言】

「政治は、道徳とは無縁である」

「自らの安全を自らの力によって守る意思を持たない国家は、
独立と平和を期待することはできない」

「決断力のない君主は、当面の危険を回避しようとして中立を選ぶ。
おおかたその君主は滅んでしまう」

「民衆というものは、善政に浴している限り、
自由などを望みもしなければ、求めもしない」

「自らの武力を持っていなければ、
どんな国でも安泰ではない」

「人に危害を加えるときは、
復讐をおそれる必要がないように痛烈にやらなければならない」

「恩恵は、人々に長くそれを味わわせるためにも
小出しに施すべきである」

「新秩序の導入は、
旧制度下でうまくやってきた者
すべてを敵にまわすことになる」

「人間は往々にして小鳥のような行動を取る。
小鳥は目の前の餌だけに注意を奪われ、
鷹が頭上を飛んでいるのに気付かない」

「大いなる意欲のあるところに、
大いなる困難はない」

「個人でも国家でも同じだが、
相手を絶望と怒りに駆り立てるほど、
痛めつけてはならない」

「最近与えた恩恵によって、
以前の怨念が消えるなどと思う人がいたならば、
その人は取り返しのつかない誤りを犯すことになる」

「肩書が人間を持ち上げるのではなく、
人間が肩書を輝かせる」

「人間は、恐れている人より、
愛情をかけてくれる人を容赦なく傷付けるものである」

「祖国の存亡がかかっているような場合は、
いかなる手段も
その目的にとって有効ならば正当化される」

「中立の立場をとった場合、
勝者にとっての敵となるばかりでなく、
敗者からも助けてくれなかったという敵視を受けることとなる」

「有益な政策でも、
表面的に損になりそうな場合は
民衆の賛同を得るのは大変困難である」

「危険を伴わずには、偉大なことは何も成し遂げられなかった」

「必要に迫られた際に
大胆で果敢であることは、
思慮に富むことと同じといってよい」

「新秩序の導入は難しい。
これによって利益を失う者は必死で抵抗し、
利益を得るものは消極的だからである」

「突然に地位なり何なりを受け継ぐことになってしまったものにとって、
心すべき最大のことは、
何よりもまず最初に、
しかも直ちに、土台を固めることである」

「裏切り者を裏切るのは二重の喜びだ」

「ある君主の賢明さを評価する一番の方法は、
その人物がどのような人間を周りに置いているかを
見ることである」

「君主の敵は、内と外の双方にある。
敵から身を守るのは、準備怠りない防衛力と友好関係である」

「戦争とは、君主の唯一の研究課題である。
君主は
平和を息継ぎの時間、
軍事上の計画を立案、実行する能力を身につける暇を与える時間
とみなさなければならない」

「われわれが常に心しておかねばならないことは、
どうすればより実害が少なくて済むかということである」

「民衆は、
群れを成せば大胆な行為に出るが、
個人となれば臆病である」

「人間というものは、
わが身のことになればおのれを甘やかし、たやすく騙されてしまう」

「持続的な成功を求める者はだれであれ、
時代に合わせて行動を変えなければならない」

「新しい秩序を打ち立てるということくらい、
難しい事業はない」

「傭兵に守られている国というのは、
敵国から攻撃を受けない間だけ命を永らえているに過ぎない」




cf https://iyashitour.com/archives/49012/4


【補足】

【※】ルネサンス  文芸復興 (Renaissance)

Renaissanceは、フランス語で「再び生まれる。再生」のことです。
古代ギリシャ・ローマ文化の再現をはかりました。

イタリアでは,東方貿易によってフィレンツェなどの都市が 発展しました。
豊かな商人が政治をにぎり,活気にみちた市民社会を つくりました。

人びとは、人間や自然をありのままに見る人間中心の合理的 な文化をもとめ、古代ギリシャ・ローマに理想を見いだした。


このルネサンス(文芸復興。Renaissance  再生 )は、次第 に西ヨーロッパに広がって行きました。


【※】フィレンツェの英名

Florence フローレンスです。



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