青人草(あおひとぐさ。人類)は、自然環境への配慮が大切。デカルト批判
『古事記』では、
人間を「青人草(あおひとぐさ)」とよんでいます。
人間は、青々とした草の一種です。
産業革命以降「青人草=人類」だけが、
他の動植物を省みることなく、
成長一筋に突っ走ってきています。
フランスのデカルト(Descartes)はデカルト
「われ思う。故に我あり」
の人間中心主義を
生み出しました。
【※】デカルト 1596年3月31日-1650年2月11日,
「我」という人間中心主義にのっとった科学技術の発展は、
豊かで便利な社会を生み出しました。
しかしこのデカルト哲学は、
人間の自然支配を肯定したため、
いまや深刻な地球環境の破壊を
もたらしています。
デカルト哲学では、
自然環境(大気、水、森林、河川)を
民営化することは絶対的な善としています。
しかし人間第一主義では、もう、地球を守れません。
際限なき利潤追求社会(人新世の時代)では、
持続可能な経済成長は成り立たないようです。
(斎藤 幸平 『 人新世(じんしんせい)の「資本論」』)
【※】拙稿「草や木はホッと一息」
(『川越市の文化財』2021年6月)を再編集。
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