川越氷川神社内の柿本人麻呂神社
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)は、直系といわれる綾部家が戦国時代に川越に移住してきたことからまつられるようになりました。
<※十代目綾部 利右衛門(あやべ りうえもん)は、初代川越市長です。 >
柿本人麻呂(660年頃 - 720年頃)は、万葉集第1の歌人で、歌聖といわれています。
万葉集に100ほどの歌を残しています。
歌業、学業の神である他に、防火の神、安産の神でもあります。
「ひとまる」は、「 火止まる」、「人うまる」に通ずるからです。
柿本人麻呂祭は、命日の4月18日に毎年とりおこなわれます。
川越氷川神社境内案内図
柿本人麻呂祭 4月18日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高津柿本神社(たかつ かきのもとじんじゃ、島根県益田市高津町)が柿本人麻呂神社の本社であるといわれています。
戸田柿本神社 島根県益田市
他に、兵庫県明石市に柿本神社があります。
石上(いそのかみ)神宮には歌碑があります。
【柿本人麻呂の歌】
「東(ひんがし)の野に
かぎろひの立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ」
かぎろひの立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ」
(東の野にかげろうが立ち、かえりみれば西の空に月影が傾いている。)
「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
ながながし夜を
ひとりかも寝む」
ながながし夜を
ひとりかも寝む」
(山鳥の長く垂れた尾のように、長い長いこの夜を、私は独りさびしく寝るのだろう。)
<* 山鳥は、夜になると独りさびしく寝るといわれています。>